革命的なギター支持具としてデビューしたギターリフトがデビューから10周年になったそうです。今も精力的に新製品を開発しており、新たに「Console」と「Gig」という2つの製品を発売しました。特にGigはギターリフトの新たな境地といえる製品です。

クラシックギターの支持具や足台については以下の記事でまとめています:

また、ギターリフトを実際に使ったレビューもあります:

最上位製品「ONE FOR ALL」の技術を廉価版に応用
ConsoleとGigに共通している特徴は、最上位製品「ONE FOR ALL」で採用されたギターの側面板用吸盤を搭載している点です。

こちらの写真の右下にあるのがその側面板用吸盤です:

横から見ると吸盤を介して本体がギターを下から支えており、これまでの裏板だけのギターリフトよりも安定性が増しています。また、裏板が湾曲しているカーブドバックギターでも安定して使えるとのことです:

新製品のConsoleとGigもこのギターを下から支える仕組みを持っており、ONE FOR ALLのノウハウが展開されてきた形です。
ConsoleとGigの特徴
それでは新製品のConsoleとGigの特徴を見てみましょう。
ConsoleはONE FOR ALLのバリエーションモデル?
ConsoleシリーズはBig、Medium、Long Cutawayの3種類から構成されています。
見た目はこんな感じで、下部の左からONE FOR ALL, Big, Medium Cutawayとなっています:

この写真だけでなく、それぞれの製品の説明も読んでみたのですが、正直ONE FOR ALLとConsoleの決定的な違いはわかりませんでした。
私が解釈した内容をまとめると以下になります:
| モデル名 | 価格 | 特徴 | 他の違い |
| ONE FOR ALL | 186ユーロ(Curved) 175.29ユーロ(Compact) | フラッグシップモデル | Curvedは側面板用の吸盤を支える部品の形状が異なる、足に当たる下部の湾曲が小さい |
| Console Series Big | 175ユーロ | 4種類の中で最も大きい | 側面板用吸盤がCompactと同じ、形状がカッタウェイでない |
| Console Series Medium | 158ユーロ | Bigより背面板が小さい | 側面板用吸盤がCompactと同じ、形状がカッタウェイでない |
| Console Series Medium Long Cutaway | 175ユーロ | カッタウェイのえぐれ具合がONE FOR ALLより大きい | 側面板用吸盤がCompactと同じ、 |
側面板用吸盤をさせる部品の違い
Consoleの話の前に、ONE FOR ALLの2つのモデルの差は側面板用吸盤を支える部品の形状です。以下の写真の上がCurved、下がCompactの部品です:

この2つの違いは製品のページには述べられていません。推測すると、Curvedのほうがねじの位置より上に吸盤がありますので、ギターをより高く構えられそうです。
そしてConsoleシリーズはすべてCompact版が採用されています。Compactのほうが安いのでコストのためでしょうか。
Big/Mediumはカッタウェイでないのが特徴
Console Series Big/Mediumはカッタウェイ形状でないのがONE FOR ALLとの大きな違いです。

カッタウェイのほうが強度は下がるでしょうし、持ち運びの時にどこかに引っかかるリスクが上がるかもしれません。
普通のクラシックギターで使う分にはカッタウェイである必要はないですしね。
あとは足に当たる部分の湾曲が大きくなっています。これによりギターを構えるときの角度を低くできるのだとか。
ONE FOR ALLに比べて安いかというとBigは同等、Mediumは10%ほど安い程度の値付けであり、下位モデルというよりはバリエーションといったほうが正しそうです。
Long Cutawayはカッタウェイが深いバージョン
ONE FOR ALLとConsole Long Cutawayの違いは大きくありません。

Compactモデルと写真で比べると違いはカッタウェイ形状の深さと足に当たる部分の湾曲でしょうか。
価格もONE FOR ALL Compactとほぼ同じですので、こちらも下位モデルとは言えないでしょう。
代名詞である背面板を捨てた「Gig」
一方「Gig」はこれまでのギターリフトとは明らかに異なります。
なんと、ギターリフトの代名詞である巨大な背面板がないのです:

その代わりONE FOR ALLやConsoleと同じ、側面板用吸盤を追加しています:

ギターリフト最大の欠点は背面板が大きすぎて持ち運びに困るという点でした。人によってはケースに吸盤で張り付けて持ち運んでいるようです。
一方、Gigは約26.5 x 18.9cmとコンパクトであり、公称値はないですがその分重さも軽いのではないでしょうか。
価格も79ユーロと安く抑えられています。
あとは実際に使った時の安定性とポジションの調整幅が気になるところです。
ギターリフトは吸盤の位置を変えることでポジションを自由に変えられますが、こちらは側面板用吸盤以外は固定式です。
また、足に当たる部分の幅や湾曲も小さく、どうしても従来のギターリフトに比べると制限は大きくなるでしょう。
日本でのGigモデルのデビューに期待
今回発売された新製品の中では、私はGigモデルの日本デビューに期待したいと思います。
海外以上にコンパクトな支持具の需要は高いですし、価格が抑えられているのも魅力的です。
ギターリフトは今や日本では2万円ほどしますしね…。
このため、私の周りでは「ジェネリック版」のギターリフトを使っている人が多いです:

実はギターリフトにはほかにも様々なモデルがあるのですが、日本には導入されませんでした。ONE FOR ALL以外にもモデルがあります:

Gigモデルは使い心地がよければ日本でヒットする可能性がある気がします。
選択肢を増やすという意味でもぜひ発売してほしいです。



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