【鼻の脂はもう卒業】ねこだまり工房「蜜蝋ワックス」を爪に塗ったら本番の滑りと音が劇的に改善【レビュー】

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ねこだまり工房の蜜蝋ワックスの写真 体のケア
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以前の記事で、クラシックギターのプロなどの名手が本番前に鼻の脂を爪に塗る理由とデメリットを解説しました。鼻の脂に含まれる成分は滑りを良くし、音に艶を生みますが、衛生的でなかったり化粧と両立できなかったりというデメリットがあります。そこで鼻の脂に代わる潤滑剤として「ねこだまり工房 蜜蝋ワックス」を試してみました。練習だけでなく本番も使ってみたレビューをお届けしたいしたいと思います。

ねこだまり工房の蜜蝋ワックスシリーズとは

ねこだまり工房の蜜蝋ワックスは、2020年に発売された体に優しい成分のみを使った楽器メンテナンス用ワックスです。

人気が沸騰し一時は品切れ続出になりました。本来は指板などの楽器メンテナンス用のグッズなのですが、鼻の脂の代用品どころか鼻の脂を上回る爪用潤滑剤としての特徴を備えています。

「化粧品目線」の蜜蝋ワックス

ねこだまり工房の蜜蝋ワックスの特徴は、身体に触れても安全な成分でできている点にあります。

原料には国産の未ざらし蜜蝋と国内精製のホホバオイルを使用しており、小さな子供がいる家庭や敏感肌の方でも安心して使用できます。

楽器メンテナンス用のグッズというと化学物質が気になるところですが、ねこだまり工房の蜜蝋ワックスは安心して利用できるのです。

塗膜を形成するので長持ち

ギターの演奏前に鼻の脂を爪に付けても、すぐに取れて効果がなくなると感じたことはないでしょうか?

この蜜蝋ワックスは本来指板などの保湿やコーティングを目的にしたものなので、鼻の脂よりも丈夫で長持ちする塗膜を形成します。

このため、私が使った限りでは一度つけると1時間ほど弾き続けても効果が持続すると感じました。

また、オイルではなくワックスなのでまったくべたべたせず、ギター本体や弦についてもべとべとになるということはありません。

いつでも安定した潤滑効果を得られる

鼻の脂は季節や体調などによって状態が左右されます。

汗をかく季節は水分が多くなりますし、冬には鼻の脂が出づらくなるでしょう。

それに比べ、ねこだまり工房の蜜蝋ワックスはいつでもほぼ同じ状態を保っていますので安定した潤滑効果を得られます

夏は溶けてしまうのでは?という心配もありましたが、外気温が40℃くらいになる暑い日に外に持ち出しても問題ありませんでした。

ねこだまり工房の蜜蝋ワックスのモデルごとの違い

ねこだまり工房の蜜蝋ワックスとひとくちに言っても様々なモデルが販売されています。

大きく分けると以下3つのラインナップに分類できます:

ラインナップ主なオイル成分香り爪(鼻の脂代用)への相性指板・金属ケアへの相性特徴・おすすめのターゲット
自家製クリア蜜蝋ワックス(定番・黒缶)クリアホホバオイルほぼ無臭(ほんのり蜂蜜)◎(最適)
匂いがなく演奏に集中できる
◎(万能)
ベタつかず程よい保護膜
癖がなく、爪・弦・指板のすべてに高水準で対応。迷ったらコレ。
自家製クラシック蜜蝋ワックス(スクワラン)植物性スクワランオイルほぼ無臭★(最高峰)
皮脂のスクワレンに最も近く馴染む
◎(浸透力高)
木目に極めて良く馴染む
皮脂の主要成分「スクワレン」と酷似しており、爪塗布の滑り・馴染みは究極。
精油入り 自家製クリア蜜蝋ワックス(アロマ各種)クリアホホバオイル+天然精油みかん / 柚子 / ひのき / 桜 など◯〜△
香りの好みが分かれる
◎(癒やし効果)
手入れ中に心地よい香り
ほのかな香りでリラックスしたいギタリストに。
ねこだまり工房の蜜蝋ワックスのモデルごとの違い

基本モデルの「自家製クリア蜜蝋ワックス」

ねこだまり工房の蜜蝋ワックスの基本モデルといえるのが「自家製クリア蜜蝋ワックス」です。

上で紹介した蜜蝋ワックス + ホホバオイルでできた製品であり、ラインナップの中では最も安価です。

また、香料が入っていないのでどんな場面でも使いやすいでしょう。

上位モデルの「自家製クラシック蜜蝋ワックス」

基本モデルのホホバオイルを植物性スクワランに置き換えたのが「自家製クラシック蜜蝋ワックス」です。

スクワランはまさに鼻の脂の潤滑成分であり、鼻の脂に近い使い心地が期待できるでしょう。

また、スクワランオイルはもともと高品質なハンドクリームの成分であり保湿・浸透性に優れています。

ただ、潤滑性という意味ではホホバオイルのほうが高いので、必ずしもこちらのほうが良いとは限りません。価格もこちらのほうが高いです。

自家製クリア蜜蝋ワックスを使ってみて滑りすぎると感じたらこちらを試してみると良いかもしれません。

精油入り 自家製クリア蜜蝋ワックス

自家製クリア蜜蝋ワックスに香りをつけたモデルもあります。

たとえば以下の商品はみかんの香りだそうです:

ほかにも吉野ヒノキグリーンティーロータスホワイトといったラインナップがあります。

値段は香り無しのものと変わりません。

演奏前に香り付きのものを爪につけ、香りをかぐことでリラックス効果を得るのも良いかもしれません。

注意したいのは、香り無しのモデルと香りありのモデルの見た目が似ているという点(特にみかん)。値段も変わらないので、香り無しを買おうとして間違って香りありを買ってしまうということもありそうです。

実際に購入して使ってみたレビュー

このねこだまり工房の蜜蝋ワックスの香り無し・クリア蜜蝋ワックスモデルを実際に購入して使ってみたのでレビューしていきたいと思います。

おしゃれな外装でプレゼントにもよさそう

パッケージはこのような感じになっています:

和紙のような帯がつけられており、おしゃれな見た目でプレゼントにもよさそうです。

パッケージ裏には成分や使用上の注意があります。

使用期限について「長期間の使用が可能です」と書いてあるのがうれしいです。後述する通り、爪に使う分には少量ずつしか使わないのでなかなかなくなりそうになりません。

HANDMADE IN JAPAN」と明記されており、愛知県名古屋市で製造しているようです。

小さくて持ち運びしやすいサイズ

パッケージを開けるとこのように蜜蝋ワックスが入った缶が収納されています:

サイズ感がわかりやすいようにボールペンを置いてみました。手のひらにすっぽり収まるほど小さく、外に持ち出すときでもまったく苦になりません

缶を開けるとこのようにぎっしり蜜蝋ワックスが詰まっています:

缶はひねって開けるタイプなので、カバンなどの中に放り込んでも勝手に空いてしまうリスクは小さそうです。

肝心の蜜蝋ワックスはワセリンなどのようなクリーム状ではなく、触った感じは固体です。ただ、完全な固体ではなく柔らかさもあります。

近いものでいうとバターでしょうか。しっかり固体ではあるのですが爪などで触れれば簡単に削り取れますし、塗り広げればしっかりと伸びます。

爪に必要なのはごく少量

爪の潤滑剤として使う場合、必要な量はごく少量です。以下の写真のように爪の先にちょっとつけるだけで十分いきわたります(この写真でも多すぎるくらいです):

ちなみにかれこれ2週間くらい毎日使っているのですが、上の写真のようにほとんど減っていません。

人前で弾くときは、長持ちするのでステージに上がる前に塗っておいても良いですし、以下の写真のようにヒール部分に少量を塗っておいても良いでしょう(わかりづらいですがヒールの白い部分が蜜蝋ワックス):

繰り返しますがオイルではないのでまったくべとべとせず、指で簡単に拭き取れます。塗装への影響もなさそうです。

このため、2週間ほど使った中で汚れを引き寄せて低音弦がすぐに劣化するというようなデメリットは感じられませんでした。

トレモロがしやすくなり、右手の脱力につながる

蜜蝋ワックスを実際に演奏に使ってみた感想ですが、明らかに鼻の脂よりも滑りが良くなります

私はこれまでもさまざまな道具や方法で爪を磨いてきており、しっかりとつるつるな状態になっていると思っていました:

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でも、蜜蝋ワックスをつけるとまだまだ凹凸があったのだと痛感させれるほどの滑りの良さを味わえます。

一番差を感じたのがトレモロ奏法でした。トレモロは少しでも爪が引っかかると音の粒の乱れにつながります。鼻の脂も効果的ではありますが、蜜蝋ワックスは滑りの良さはもちろん長持ちするので曲の最後までトレモロが気持ちよく弾けます。

また、右手に力を入れなくてもするすると弾けるので脱力にもつながると感じました。

滑りが良すぎると感じたら上位品の「自家製クラシック蜜蝋ワックス」を試してみると良いかもしれません。

指の先や左手の指にもおすすめ

鼻の脂は一般的に爪の先に付けるものですが、ねこだまり工房の蜜蝋ワックスの場合は右手の指の先や左手につけるのもおすすめです。

何しろ少量で十分効果があるので試しに右手の指の先にも余ったものを塗ってみたところ、指から爪に弦が移行するときの違和感が減り、スムーズに弾けるようになりました。

指の先には指紋があり、指紋には抵抗を増やす効果があります。蜜蝋ワックスをつけることで指紋の凹凸をやわらげる効果が得られたのでしょう。

また、左手の指につけることで指が弦をするフィンガーノイズが減ったと感じました。もちろんガイドフィンガードとして使うときの滑りの良さも増しますので、弾きやすさも改善されます。

鼻の脂を卒業したい人もそうでない人もぜひ試してほしい

今回「ねこだまり工房 自家製クリア蜜蝋ワックス」を使ってみて、鼻の脂の代用品などではなくむしろ上位互換品だと感じました。

季節や健康を問わず安定した品質、滑りの良さ、衛生面などすべてが鼻の脂を上回っています。

唯一劣るのは鼻の脂は無料ですが、自家製クリア蜜蝋ワックスは有料というところでしょうか。

ただ、ギターの演奏に使う分にはごく少量ずつしか使いませんし、指板のお手入れなどほかの用途にも使用可能なので使い心地が合わなくても損はしません。

ぜひ一度「ねこだまり工房 自家製クリア蜜蝋ワックス」を試してみてください。

体のケア
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この記事を書いた人
かーる(クラシックギター研究室 主宰)

クラシックギター歴35年、国際ギターコンクール入賞。愛器「ヘルマン・ハウザー2世」、「ヘスス・ベレサール・ガルシア」とともに、クラシックギターのプレイヤー目線の実践的ノウハウを発信しています。

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