【安定の国産】ヤマハのクラシックギター弦の特徴と違いを専門家が解説

ヤマハのグランドコンサート弦
記事は公平な視点で執筆していますが、運営継続のため紹介している一部のリンクから報酬を得る場合があります
\弦選びをAIが無料でサポート!/ ✨AI弦ソムリエに相談✨

数少ないクラシックギター弦を製造する日本メーカーであるヤマハには3種類のラインナップがあります。なかでもNS110は価格の安さから人気があるようです。この記事ではクラシックギター歴30年以上の管理人が、これまでに実際に自分の楽器(ハウザーやベレサールなど)に張って試した経験をもとに、ヤマハのクラシックギター弦のラインナップを忖度なしで比較しました。

初心者向けからプロ用まで幅広いクラシックギターを販売するヤマハ

ヤマハといえば世界的な楽器メーカーとして有名ですが、クラシックギターにも力を入れています

そのラインナップは幅広く、最も安価なCG102(定価27,500円)から最も高価なGC70シリーズ(定価1,760,000円)まで多彩です。

さらに、共鳴胴を無くして音を抑えたサイレントギターシリーズや、ギターの表面板を振動させてリバーブやコーラスなどのエフェクトをかけられるトランスアコースティックギターなど、個性的な製品もラインナップしています。

3種類のラインナップがあるヤマハのクラシックギター弦

そんなヤマハは自社でクラシックギター弦の販売もおこなっています

日本の企業でクラシックギター弦を販売しているメーカーは貴重で、ヤマハとフィガロくらいでしょうか。

【国産高級メーカー】フィガロのクラシックギター弦全種類比較!おすすめと詳細レビュー
クラシックギター弦はほぼすべてが海外製に占められており日本製はほとんどありません。そんな中、最近新たに登場したのがフィガロ(Figaro)です。高級路線で攻めるフィガロは気になっていましたがこのたび入手したので、まずはフィガロについて紹介し…

現在のヤマハのクラシックギター弦は3種類あります。

モデル概要
NS110低価格版の弦
グランドコンサート S10高級版の弦
GSC282024年に発売された新製品

それぞれの詳細を以下で紹介します。

NS110

1つ目が安価なクラシックギター弦であるNS110です。

ヤマハ

ヤマハ NS110 クラシックギター弦

ヤマハ NS110 クラシックギター弦 パッケージ

ヤマハ NS110は、長年にわたり多くのプレイヤーに愛用されている標準的なクラシックギター弦です。癖のない自然なトーンバランスと扱いやすいテンション感で、日々の練習用や音楽教室の標準弦として非常に人気があります。

詳細スペック・テンション表を見る

Characteristics

明るさ
3
サステイン
3
柔らかさ
3
テンション Normal
高音弦 Nylon
低音弦 Silver-Plated
総張力 (Total) 38.01 kg / 83.8 lbs
ヤマハ NS110 クラシックギター弦 各弦スペック・テンション仕様表
太さ (mm / inch) 張力 (kg / lbs) 材質
1弦 0.7112 mm (0.028″) 7.17 kg (15.8 lbs) クリアナイロン
2弦 0.8128 mm (0.032″) 5.44 kg (12 lbs) クリアナイロン
3弦 1.016 mm (0.04″) 5.35 kg (11.8 lbs) クリアナイロン
4弦 0.762 mm (0.03″) 6.99 kg (15.4 lbs) 銀メッキ銅巻
5弦 0.889 mm (0.035″) 6.71 kg (14.8 lbs) 銀メッキ銅巻
6弦 1.0922 mm (0.043″) 6.35 kg (14 lbs) 銀メッキ銅巻
爆買ウルトラSALE爆買ウルトラSALE開催中

価格が安い

NS110の特徴はなんといっても、価格の安さにあります。

定価は990円で、大手ネットショップでは600円台で入手可能です。

ヤマハという大手メーカーが製造しているとあって、クラシックギター弦販売数ランキングでトップになることも多く、人気があるといえます。

バラ弦で売っている

また、安価な弦の場合はセット売りしかしないことが多いのですが、NS110はバラ弦での販売もおこなっている点が特徴です。

弦番号型番太さ価格
1弦NS1110.72mm110円
2弦NS1120.83mm121円
3弦NS1131.03mm154円
4弦NS1140.78mm187円
5弦NS1150.92mm198円
6弦NS1161.13mm220円

このため、へたりやすい4弦だけ先に交換したり、音程が悪い弦に当たったらその弦だけ交換したりなどの方法をとることができ、さらにコストパフォーマンスが良くなります。

世界のヤマハだけあって数が出るので、バラ元で売っても利益が出るのでしょうか。

テンションは一般的なノーマルとハードの間くらい?

テンションは不明ですが、弦の太さをプロアルテのハードと同じくらいなので、ものすごく柔らかいということはなさそうです。

ただ、プロアルテのハードは現代の弦のなかではそれほどテンションが高い方ではないので、NS110もそれほどテンションが高いというわけでもないと思います。

グランドコンサート S10

ヤマハのもう1つのクラシックギター弦がグランドコンサート S10です。

ヤマハ

ヤマハ S10 クラシックギター弦

ヤマハ S10 クラシックギター弦 パッケージ

ヤマハ S10は、高級クラシック弦、グランドコンサートのセット弦です。

詳細スペック・テンション表を見る

Characteristics

明るさ
3
サステイン
3
柔らかさ
4
テンション Normal
高音弦 Nylon
低音弦 Silver-Plated
総張力 (Total) 37.33 kg / 82.3 lbs
ヤマハ S10 クラシックギター弦 各弦スペック・テンション仕様表
太さ (mm / inch) 張力 (kg / lbs) 材質
1弦 0.7112 mm (0.028″) 7.03 kg (15.5 lbs) クリアナイロン
2弦 0.8128 mm (0.032″) 5.35 kg (11.8 lbs) クリアナイロン
3弦 1.016 mm (0.04″) 5.26 kg (11.6 lbs) クリアナイロン
4弦 0.762 mm (0.03″) 6.85 kg (15.1 lbs) 銀メッキ銅巻
5弦 0.889 mm (0.035″) 6.58 kg (14.5 lbs) 銀メッキ銅巻
6弦 1.0922 mm (0.043″) 6.26 kg (13.8 lbs) 銀メッキ銅巻
爆買ウルトラSALE爆買ウルトラSALE開催中

一般的なクラシックギター弦と同じくらいの価格

こちらは「高級クラシック弦」とヤマハが位置づけており、定価は1,870円と一般的なクラシックギター弦と同等となっています。

Amazonなどの大手ネットショップでは1,200円くらいで入手可能です。

さすがに国産ではない

ヤマハという日本企業が販売する弦ではありますが、さすがに国産ではありません

私が以前試したときはインドネシアで製造されていました。

弦の評価: ヤマハ グランドコンサート弦(YAMAHA Grand Concert Strings S-10)
日本のクラシックギター弦といえば今一番頑張っているのはフィガロ弦だと思いますが、実は大手メーカーのヤマハもクラシックギター用弦を出しています。実はこれまで私はなんとなくのイメージでヤマハの弦を避けていました。これではいけないと使ってみること…

こちらもバラ弦で購入可能

ヤマハのグランドコンサート弦もバラ弦で購入できます。

弦番号型番太さ価格
1弦S110.72mm176円
2弦S120.83mm209円
3弦S131.03mm242円
4弦S140.742mm385円
5弦S150.912mm407円
6弦S161.125mm451円

高音弦はNS110と全く同じ太さなので同じ弦と思いましたが、値段が全然違います。

もしかすると、高音弦のなかの選別品がグランドコンサート弦、質の悪いものがNS110として売られているのかもしれません。

「クラシックギターらしい」音がする

肝心の音は、非常に「クラシックギターらしい」音がする。

古き良き日のクラシックギターという感じで、癒やされる音です。詳細は以下の記事を参照ください。

弦の評価: ヤマハ グランドコンサート弦(YAMAHA Grand Concert Strings S-10)
日本のクラシックギター弦といえば今一番頑張っているのはフィガロ弦だと思いますが、実は大手メーカーのヤマハもクラシックギター用弦を出しています。実はこれまで私はなんとなくのイメージでヤマハの弦を避けていました。これではいけないと使ってみること…

2024年に発売されたGSC28

ヤマハは2024年にGSC28というクラシックギター用弦の新製品を発売しました。

ヤマハ

ヤマハ GSC28 グランドコンサート クラシックギター弦

ヤマハ GSC28 グランドコンサート クラシックギター弦 パッケージ

ヤマハ GSC28 グランドコンサートは、最高級クラシックギターのポテンシャルを最大限に引き出す最高峰モデルです。厳しく選別された高音弦と精密な高純度銀メッキ低音弦により、豊かな倍音と優れた音響レスポンス、正確なピッチを実現します。

詳細スペック・テンション表を見る

Characteristics

明るさ
4
サステイン
4
柔らかさ
3
テンション Normal
高音弦 Nylon
低音弦 Silver-Plated
総張力 (Total) 38.92 kg / 85.8 lbs
ヤマハ GSC28 グランドコンサート クラシックギター弦 各弦スペック・テンション仕様表
太さ (mm / inch) 張力 (kg / lbs) 材質
1弦 0.7112 mm (0.028″) 7.3 kg (16.1 lbs) クリアナイロン
2弦 0.8128 mm (0.032″) 5.58 kg (12.3 lbs) クリアナイロン
3弦 1.016 mm (0.04″) 5.49 kg (12.1 lbs) クリアナイロン
4弦 0.7366 mm (0.029″) 7.17 kg (15.8 lbs) 銀メッキ銅巻
5弦 0.889 mm (0.035″) 6.89 kg (15.2 lbs) 銀メッキ銅巻
6弦 1.0922 mm (0.043″) 6.49 kg (14.3 lbs) 銀メッキ銅巻
爆買ウルトラSALE爆買ウルトラSALE開催中

位置づけはわからないのですが、実売価格からするとグランドコンサートS10より上で、NS110やS10よりも低音弦のテンション感が強いのだとか。

いろいろ比べるとダダリオのプロアルテ ノーマルとの共通点が多く、OEM製品である可能性もあります。

詳細はこちらの記事を参照ください:

ヤマハからクラシックギター用弦の新製品「GSC28」が登場
日本語誇る世界的楽器メーカーのヤマハは、リーズナブルなものから高級なものまでさまざまなクラシックギターを販売しています。弦に関しても2種類販売していたのですが、新製品として「GSC28」という弦が2024年7月26日に新製品として発売されま…

実際に使ってみたレビューはこちらの記事で行っています:

弦の評価: ヤマハ GSC28(YAMAHA GSC28)
昨年発売されたものの、しばらく在庫がどこにもなくて買えずレビューできていなかった弦をようやく買えました。久々の日本メーカーの新作クラシックギター弦 「ヤマハ GSC28」 です。もしかしてダダリオのOEM?という疑いもありますが、悪くない弦…

ヤマハのプロ向けクラシックギターはヤマハの弦を使っていない

ヤマハ製のクラシックギターはやはりヤマハの元を使っているのかな、と思って調べてみたところ、なんとプロ向けのGCシリーズは軒並みオーガスチンやサバレスの弦を標準搭載しています。

モデル標準搭載弦
GC82S/GC82Cオーガスチン リーガルブルー
GC70/GC70C/GC71オーガスチン リーガルブルー
GC60オーガスチン リーガルブルー
GC42S/GC42Cサバレスアリアンス (高音)+ グランドコンサート(低音)
GC32S/GC32Cサバレスアリアンス(高音) + グランドコンサート(低音)
GC22S/GC22Cサバレスアリアンス(高音) + グランドコンサート(低音)
GC12S/GC12Cサバレスアリアンス(高音) + グランドコンサート(低音)

GC42S/GC42C以下のモデルになると低音弦がグランドコンサート弦になるものの、上位はすべて他社製です。

ヤマハとしても、グランドコンサート弦を含め、音に絶対の自信があるというわけではないのかもしれません。

ヤマハのクラシックギター弦を使っているプロは不明

ヤマハのクラシックギター弦を使っているプロのギタリストは不明です。

クラシックギター自体は鈴木大介など、複数のギタリストが使っています。

そもそもプロ向けのGCシリーズがヤマハの弦を使っていないので、ヤマハ自体もあまり推していないのかもしれません。

その他の弦メーカーについて使用しているプロの情報は以下の記事を参照ください。

プロのクラシックギタリストが使っている弦
美しい音を紡ぎだしているプロのクラシックギタリストですが、良い楽器に加えて理想の弦を使っているに違いありません。有名なプロのクラシックギター弾きが使用している弦を調べてみました。 以下の記事で本サイトの弦のレビュー(70種類上)や感想、情報…

数少ない日本メーカーのクラシックギター弦

ヤマハは日本の数少ないクラシックギター弦メーカーであり、特にNS110は価格が安いことから人気があります。

ただ、プロの間で使っているという声はあまり聞こえてこず、音に関してはそれほど高い評価ではないようです。

グランドコンサート弦は良い弦だと思うので、個人的にはもっと普及しても良いと思います。

弦メーカー
シェアしていただけると嬉しいです
この記事を書いた人
かーる(クラシックギター研究室 主宰)

クラシックギター歴35年、国際ギターコンクール入賞。愛器「ヘルマン・ハウザー2世」、「ヘスス・ベレサール・ガルシア」とともに、クラシックギターのプレイヤー目線の実践的ノウハウを発信しています。

【当ブログの主なテーマ】
・週刊クラシックギターニュースの発信
・無料かつ安全な「AIクラシックギターソムリエ」の提供
・弦の交換履歴・レビュー履歴管理アプリ「ReString Logger」の提供
・70種以上の弦、支持具やケース等の忖度ない実機検証
・理想の音色を引き出す「爪のケア」「脱力」
・本番で実力を発揮する「緊張克服のメカニズム」
・電子楽譜の始め方や利用方法の解説、便利な機材レビュー

読者のリアルな悩みを、長年の経験から論理的かつ科学的に紐解きます。
[>管理人の詳しい経歴や愛用するギターの情報はこちら]

このブログをフォローする

Google News認定パブリッシャー

当研究室はGoogleパブリッシャーセンターの媒体審査および運営者確認(KYC)を通過した、公式登録パブリッシャーです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました
📋
弦管理アプリ
💬
AIギター相談