錆びやすいクラシックギターの弦の保存にはジップロック/小型クーラーボックスとシリカゲル

ziploc フリーザーバッグ Mに入れたクラシックギターの弦 ギター用品
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クラシックギター弾きにとって金がかかるものの1つが弦です。弾いても弾かなくてもだんだんと劣化し、交換しなくてはいけなくなります。

安い時にまとめ買いしたいところですが、張らなくても錆びたりして劣化していくのが悩ましいところ。

そんな弦を保存するにはクーラーボックスとシリカゲルです。

以下の記事で本ブログの弦のレビュー/感想/情報記事をまとめています

水分で錆びていく低音弦

時間とともに最も劣化しやすいのは低音弦でしょう。

金属の巻弦であるが故、水分を吸って錆びてしまいます。

錆びると音も劣化し、残念なことに。。。長い間張らずにおいておいた低音弦がいつの間にか錆びていた、というのはギタリストあるあるではないでしょうか。

錆は金属と酸素が結びついて起こる現象ですので、水分に触れさせずに保管するのが良いです。

実は水分を吸って劣化する高音弦

一方、クラシックギターの高音弦は金属ではないので、放っておいても劣化しない、と思っていませんか?

私もそう思っていたのですが、実はナイロンは水分を吸うという特性があるのだとか。

こちらのFigaro弦の製作者のブログによると、吸水したナイロンは硬度が低下し音が悪くなるのだそうです。

湿度に加えて温度でもナイロンは変化するので、ステージの上で急にチューニングが狂うのだそうです。

ちなみに、フロロカーボン弦は吸水性が低く、ナイロン弦よりも湿度に対して音程が安定するのだとか。

高音弦、低音弦ともに湿度を避けて保管するのが良い

以上より、金属製の低音弦だけでなく、高音弦も湿度を避けて保管するのがいいといえます。

では具体的にはどうすればいいのか?最初に思い付いたのはカメラレンズの保管方法です。カメラレンズは湿度にさらされるとカビが出てしまうため、乾燥した状態で保管する必要があります。このため、「ドライボックス」と呼ばれる箱に乾燥剤と一緒に入れるのが一般的です。

たとえばこんなやつです:

レンズ沼にはまっている人はもっと本格的にこんなのを買ったりします:

が、さすがに弦を保管するのには普通のドライボックスで良いような気がします。

ドライボックスに弦と乾燥材を入れて保管すれば長期間弦を入れておいても劣化を抑えられるでしょう。

ドライボックスはかさばり、値が張る

しかしながら、ドライボックスはちょっと大きすぎる気もします。さらに、1000円以上はしますので、ちょっと高い気も。。。また、一回の開け閉めで入る空気の量(==湿度)が多いような気がします。

そんなわけで私が目を付けたのはジップロックとクーラーボックスです。

安くてお手軽、少量保存に適したジップロック

それほど弦の量がなく、保存期間が長期にわたらない場合はジップロックがいいかと思います。

液体を入れても漏らさず、冷凍にも耐え、しかも安くてかさばらないという優秀な保管容器です。

ziploc フリーザーパック Mに入れたクラシックギターの弦

家にあったZiploc フリーザーバッグ Mサイズに入れてみました。これです:

なぜフリーザーバッグなのか?それはたまたまこれが家にあったからです(笑)。サイズは縦18.9cm×横17.7cmですが、弦1セットは余裕で入ります。3セットくらい入るんじゃないかな。

さらに、乾燥剤として100円ショップで売っていたシリカゲルを入れました。以前の記事でも紹介しましたが、シリカゲルには2種類あり、とにかく限界まで乾燥させるタイプと、ある一定の湿度を保つものがあります。弦の保管には一定の湿度よりも限界まで乾燥させるタイプが良いでしょう。

ちなみに、コストパフォーマンスとしては100均よりもこういったまとめがの方がいいです:

富士ゲル産業
一般包装用乾燥剤です。菓子類、食料品、医薬品、健康補助食品、化学薬品、電子機器、精密機器などの防湿に優れた低湿度での吸湿力が強く、幅広い用途に利用されています。

私はこの状態でギターケースのポケットに入れています。

自宅保管用の弦はジップロック Lサイズがいいかと:

ziploc フリーザーバッグ Lに入れたクラシックギターの弦

製品的にはこれです:

低音弦を10本ずつ計30本と、全弦セットを2セット入れてまだまだ余裕です。

ジップロックに入れるときもひと工夫を

ジップロックに入れるときは、単に弦を入れて蓋をするだけでなく、空気をできるだけ抜くのが重要です。空気には湿気が含まれていますので、これをできるだけ少なくすることでさらに劣化を抑えられるはずです。

ジップロックの本来の使い方でもよくやる手ですが、ジッパーを少しだけ開いた状態にし、そこから空気を口で吸いだします。布団圧縮袋の容量です。ジップロックに口をつけるのが嫌であればストローを差し込んでもいいです。布団圧縮袋のように掃除機を使うのはやりすぎかと思いますが。。。

また、弦を箱のまま入れるのではなく、箱から出して入れたほうが良いかと思います。箱の中にも空気が入っていますし、何よりかさばるので。理想的には各弦を包んでいる包装紙もとったほうがいいのでしょうが、これをやるとどのメーカーのどの弦だったのか、これはいったい何弦なのかわからなくなりそうなので断念しました。

大量かつ長期保管に適した小型クーラーボックス

ジップロックもお手軽で良いのですが、どうしても中に残った空気が湿気を含んでいるのと、密閉が完全でなく、外装のビニール自体湿気の透過を防げないので、長期保管は難しいです。

このため、弦をまとめ買いして長期保管する場合は小型のクーラーボックスがおすすめです。

私はこちらの製品を買いました:

大人数でのBBQには不足の350ml缶9本収納ですが、弦の保管には十分です。

これでも同容量のドライボックスに比べれば安いですし、もともと温度を逃がさないためにしっかりと外気と遮断されているので湿度管理という意味でも優秀かと。

こんな感じで入れます:

念のため湿度計を入れておけばさらに安心です。

ドライボックスに比べると透明でないので湿度計が外から見えませんが、そうめったに開くものではないので十分かと。

ちなみに、最初はボックス内に残った湿気や、弦の袋や弦自体の湿気があるので何回かシリカゲルを電子レンジで熱しては入れを繰り返す必要がありましたが、その後は1週間たっても湿度計の針が10%から動きません。が、ふたを開けると一気に10%から20%に上がるので効果はありそうです。

まとめ買いして少しでもコストダウン

これで大量に保管しても劣化が抑えられる保管環境ができました。

ギターショップの通販では何円以上のお買い上げで送料無料とか、何本セットで安いとか、そういうのがあるのでまとめ買いはコストを抑えるのに役立ちます。

ここまで書いて、そういえばギターショップや楽器屋の弦置き場って特に湿気対策してないな?ということに思い至りました。まあ、回転が速ければそれほど長期にわたって外気にさらされるわけではないので問題ないのですかね?

また、弦の中でもしっかり空気を遮断しているものとそうでもないものがあります。最近のオーガスチンやプロアルテはしっかり包まれていますが、サバレスは単にビニール袋に包まれているだけです。ここをしっかりすると逆にコストアップになるのでしょうから悩ましいところです。

とにかく、自衛だけはしっかりして、快適かつ低コストなギター生活を送りたいものです。

ギター用品
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この記事を書いた人
かーる(クラシックギター研究室 主宰)

クラシックギター歴35年、国際ギターコンクール入賞。愛器「ヘルマン・ハウザー2世」、「ヘスス・ベレサール・ガルシア」とともに、クラシックギターのプレイヤー目線の実践的ノウハウを発信しています。

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