アーベル・ギター・アームレスト クラシックギター用の後付できるアームレスト

アーベル・ギター・アームレスト(Abel Guitar Armrest)をギターに装着 ギター用品
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最近、オーストラリアの製作家を中心にアームレストがついているクラシックギターをよく見かけます。なかなか後付できるものではないので指をくわえてみているだけ、と思いきや後付できるものがありました。アーベル・ギター・アームレストと呼ばれるギター用品です。購入したのでレビューと感想を書きたいと思います。

早速購入と開封

このアーベル・ギター・アームレストはその名の通り、Abelさんが作ったGuitarのArmrestです。

こんな感じの箱に入ってきます:

アーベル・ギター・アームレスト(Abel Guitar Armrest)の箱

“Abel Armrest”というのが正式名称なんですね。

アーベル・ギター・アームレスト(Abel Guitar Armrest)の中身

中身はこんな感じです。ギターを挟み込んで固定するタイプで、固定する部分と本体が別の部品になっています。上に写っているねじを締めこむことで固定されます。

アーベル・ギター・アームレスト(Abel Guitar Armrest)の裏側

組み立てた後の裏側はこんな感じです。見づらいですが、ギターの表面版と接する部分と、横板と大きく接する部分はフェルトです。

しかしながら、フェルトのわきには横板と接するゴムがあり、裏板にもゴムがあります。ショップにはフェルトだけという記述もありましたので確認しましたが、これで正しいそうです。塗装を気にされる方はここを自分で工夫するなりした方がいいでしょうね。

塗装についてはこちらの記事も参照ください:

作り付けのアームレスト以上の面積をカバー

実際にギターにつけるとこうなります:

アーベル・ギター・アームレスト(Abel Guitar Armrest)をギターに装着

いわゆる作り付けのアームレストよりも大きな範囲をカバーしています。

普通のアームレストは表面版のわきにちょっとだけあって、表面版やギターの角に腕が当たるのを避ける程度ですが、これはがっつり横板を覆っています

実際に構えるとこうなります:

アーベル・ギター・アームレスト(Abel Guitar Armrest)をつけてギターを構える

角へのあたりがなくて快適です。また、適度につるつるした素材なので腕を動かしやすいです。

前から見るとこんな感じで、意外と目立ちません。

アーベル・ギター・アームレスト(Abel Guitar Armrest)をつけて前から見る

ステージ上でも気にならないかもしれませんね。

ベリナティが設計したのもあったけど

ちなみに、クラシックギター用のアームレストとしてはほかにジョンゴで有名なベリナティが設計したというPlenosom Armrestというものもありました:

こちらは鈴木大介さんも使っていました。吸盤で止めるタイプですが、塗装に気を使ったものになっているとか。

私はこちらも検討しましたが、価格的にアーベルの方が安かったのでそちらにしました。このPlenosomの方が木でできていて質感も良さそうなので、こちらも一考の価値があるかもしれません。アーベルの方はかなりプラスチック感が強いです。

(追記): プレソノムの方も買ったのでレビューしました

しばらく使ってみたレビュー

このアームレストを一か月ほど使ってみました。

感想としては、快適だけど弾いている感覚がちょっと変わるかも、というものです。

メリット

角が当たらないのは快適

商品の触れ込み通り、ギターの角に腕が当たることがなくなり、快適になります

いままで角にあたるということを気にしていませんでしたが、これを使うと、ああ確かにいままでは角が当たっていたんだなぁと思わされます。

右腕の移動が楽

また、プラスチックでできているため、音色を変えるために腕を移動させるのが楽です。

特に長袖だとアームレストの上を腕がスムーズに動かせ、かつ面積も広いので、右手のポジション移動がしやすいです。

夏場に塗装を気にしなくてもいい

高いクラシックギターは塗装が弱いので、夏場は半そでで弾くのがはばかられます。

暑い夏に長袖や腕カバーを付けて弾くのはあついですが、このアームレストを使うと半そででも何の問題もありません。また、長袖であっても汗がにじんだりするかもしれませんが、そんな心配もありません。

悪い点

右腕が上がる

一方、面積が広い分右腕がこれに常に乗っかる形になります。その結果、右腕がアームレストなしの状態よりも上に上がることになります。

今までと同じポジションにしようと思うと、ギターのお尻を下げることになり、ヘッドが上がることになります。これが気になる人には気になるかもしれません。

ただ、これは必ずしも悪いことばかりではありません。クラシックギターの右手の手首は少し曲げるのが理想的といわれていますが、このアームレストを使うことで腕が上に上がるので手首を曲げざる得なくなります。以下の記事を参照ください:

案外、右手の手首の角度の矯正にもいいのかもしれません。

見た目が…

最後に、当然ですが、「何かつけてる」感はあります。クラシックギターの様式美を大切にされる方にはお勧めできません。

まだ模索中だけど夏にはいいかも

個人的にはこれを使い続けるかどうかはまだ模索中、といったところです。

確かに快適にはなるんだけど、右腕が上がるところをどう吸収するかが課題です。これをつけたからといって今まで弾けなかった曲が弾けるようになる!というものではないのでメリットとデメリットをどう考えるか難しいところです。また、「表面版に触れないので音量アップ!」は正直よくわかりません。。。

とはいえ、夏場に半そでで弾けるというだけでもかなりのメリットといえます。まずはこの夏はつけて弾こうかなと思っています。

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この記事を書いた人
かーる(クラシックギター研究室 主宰)

クラシックギター歴35年、国際ギターコンクール入賞。愛器「ヘルマン・ハウザー2世」、「ヘスス・ベレサール・ガルシア」とともに、クラシックギターのプレイヤー目線の実践的ノウハウを発信しています。

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