Woodside Guitar Support徹底比較|元Appleのデザイナーが設計した支持具の進化と全モデルの違いを解説

Woodside Guitar Supportの画像 ギター用品
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昔ながらのギター支持具であるギターレストを進化させた支持具である「Woodside Guitar Support(ウッドサイドギターサポート)」は、その機能性やミニマムな機能美によって世界中で人気があります。非常に進化が速いことでも知られており、第1世代のGS1から始まって現在は第4世代のGS4になっており、かつGS4にもさまざまなモデルがあります。

筆者は最近本気で支持具の再導入を考えており、その過程でWoodside Guitar Supportの進化の歴史や現在のラインナップ、そしてアクセサリについて調べました。この記事で詳しく解説したいと思います。

この記事を書いた人
かーる

クラシックギター歴35年、国際コンクール入賞経験を持つ演奏家・レビュアー。「ヘルマン・ハウザー2世」や「ヘスス・ベレサール・ガルシア」を愛用し、演奏者視点で忖度ない機材レビューを発信中。弦のレビュー数は70種類以上。
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元Appleのプロダクトデザイナー2人が設計した支持具

Woodside Guitar Supportは元Appleのプロダクトデザイナー2人が設計した支持具です。

この情報はStrings by Mailなどでも公式に紹介されており、信頼性は高そうです(参考:Strings by Mail)。

この2人は30年以上ギター演奏経験があり、Appleでの経験と融合させて「究極」のクラシックギター支持具を開発したとされています。

最大の特徴は、ギターをはさむクランプ部分が回転するという点:

Woodside Guitar Supportのピボット式クランプ

ギターレストはここが回転しないので、表面板と裏板が平行でない場合に固定が不安定になっていました。特にレイズドフィンガーボードなどはこれが顕著です。

また、クランプ部分が軸から傾くことにより、ギターの高さや角度の調整の自由度が向上しています。

よくある吸盤式のギター支持具に比べると、Woodside Guitar Supportは塗装に影響を与えづらく、演奏中の脱落リスクが低い支持具として知られています。

Woodside Guitar Supportの進化の歴史

Woodside Guitar Supportは2021年ごろに発売された比較的新しい支持具です。

それにもかかわらず、すさまじい勢いで進化を続けていて現在は第4世代のGS4シリーズが販売されています。

さすが元Appleの技術者が開発しているだけのことはある、といったところでしょうか。クラシックギター関連の製品でこれほどアップデートが早いものは見たことがありません。

これまでの進化の歴史と、最新のGS4シリーズの特徴を紹介します。

GS1: レバー式とねじ式の2種類で登場した第1世代

2021年5月ごろに登場した初代のGS1シリーズには、レバー式のGS1-LEVとねじ式のGS1-SCRがありました。

ここで「レバー」や「ねじ」といっているのはクランプの固定方法で、ねじ式はギターレストのようにねじを回して締め付けるタイプ、レバー式はある程度ねじを締めたら最後にレバーを倒して締め付けるタイプです。

レバー式の利点はねじの位置を一度決めたら、そのあとはレバーの上げ下げだけで取り外しと固定ができる点にあります。ねじ式の場合は毎回ぐるぐる回さなくてはいけないので面倒です。

SCRには構造がシンプルでレバー式より少し安いという利点がありました。

GS2: 安定性と操作性が向上した第2世代

出典:Strings by Mail

第1世代のGS1シリーズが好評だったことから、第2世代のGS2シリーズが投入されました。

アップデート内容は第1世代のユーザーからのフィードバックを受け、安定性と操作性の向上を重視しています。

  • ボールジョイントの改善:クランプ部分を傾けるために採用しているボールジョイントの可動域と保持力が向上しました。
  • ジョイント部のカップのデザインを変更:ジョイント部を締め付けるためのカップのデザインが変更されて握りやすい形状になり、弱い力でもパーツを固定できるようになった。また、演奏中のゆるみが解消された。
  • 延長カラーの同梱:従来はオプションだった、より高くするための延長カラーが同梱されるようになった。
  • 高さ調整用ねじのデザイン変更:高さ調整用のねじが操作性の高いデザインに変わった。

どれも細かい内容ながらWoodside Guitar Supportの実用性を向上する内容になっています。

GS3: レッグレストの改善とねじ式の廃止

出典:School of Guitar Making

第3世代であるGS3では、太ももに触れるレッグレストに大きな改善が加えられています。また、ねじ式のGS3-SCRが徐々にフェードアウトしました。

  • レッグレストの曲率変更:レッグレストの曲率が変更され、カーブが緩やかになった。これにより楽器と支持具の重量が太もものより広い範囲に分散され、長時間の練習やコンサートで不快感や圧迫感が生じづらくなった。
  • レッグレストの滑り止め素材の変更:レッグレストと太ももが接する部分の滑り止めが、ベルベット調の素材から「オープンセルフォーム」と呼ばれる気泡スポンジに変更された。より滑りづらく、耐久性があり、クッション性が高くなった。
  • JZZモデルの登場:薄型ボディの楽器に対応したGS3-JZZモデルが登場した。
  • ねじ式モデルの終焉:ねじ式のGS3-SCRの販売が徐々にフェードアウトされた。

GS4: 全部入りのPROモデルやエレキギター用モデルの登場

現在の最新モデルが第4世代であるGS4シリーズです。アクセサリ全部入りのPROモデルや、新たにエレキギター用のモデルが登場しています。

  • 楽器に接触するラバー部分の形状変更:ギターにより広い面積で接するようになり安定性が増した。
  • クランプの内部パーツ形状変更:薄いボディのギターに使う際の微調整の精度が向上した。
  • ロゴプレートの採用:フロントパネルにWoodsideのロゴプレートが付いた
  • 「PRO」モデルの登場:アクセサリ全部入り+「PROカラー」と呼ばれる支柱固定部分の遊びを排除する部品の採用
  • 「PCL」モデルの登場:LEVモデルに「PROカラー」を組み合わせたPCLモデルが登場した
  • 「ELG」モデルの登場:エレキギター用モデルが登場した

最新世代のWoodside Guitar Supportの選び方

中古品を買う場合を除き、現在Woodside Guitar Supportを買うなら最新世代のGS4シリーズになるかと思います。

そこでGS4シリーズの違いと選び方を解説します。

まずは違いを表にします:

モデル特徴
GS4-PCLクラシックギター向け基本モデル
GS4-PROGS4-PCLに全アクセサリをつけたモデル
GS4-JZZジャズギターなどの薄型ギター用モデル
GS4-ELGエレキギター用モデル
GS4-LEV旧世代製品
Woodside Guitar SupportのGS4シリーズの製品と特徴

基本モデルはGS4-PCL

クラシックギター向けの支持具として選ぶとき、まず候補にすべきはGS4-PCLです。

Woodside Guitar ギターサポートスタンド GS4-PCL(GS4-LEV 上位モデル) 角度調整可能 Pro-Collarロックシステム アコギ/エレキギター/クラシックギター対応
KIZAI
1、広範な互換性 – クラシック、アコースティック、ハイフレットギターに対応 標準サイズのクラシックギター、スチール弦アコースティックギター、ハイフレットギターに対応。スタンドは異なるギターボディの深さの違いに自動的に適応し、さまざまな楽器を安心して使用できます。 2、アップグレードされたPro-Collarロックシステム 調整が簡単で、信頼性の高いロック機能を備え、使いやすくなっています。

これはGS4-LEVのカラーと呼ばれる部品を上位版のPROと同じものにしたモデルであり、現在では基本モデルとなっています。

GS4-PCLには大半の方が満足できる高さや角度にできるような部品が付属しており、迷ったらまずはこれを買い、足りないところを別売りアクセサリで埋めるのが良いかと思います。

アクセサリを後から買うならGS4-PROを選んだほうがお得

GS4-PROはGS4-PCLにすべてのアクセサリを付属したモデルです。

KIZAI Woodside GS4-LEV PRO ギター用レッグサポート ギターサポート ギター練習用足台 角度調整可能 クラシックギター アコースティックギター エレキギター対応 付属の交換用パーツ
KIZAI
1 独自のフリップロック機構 (Flip-Lock Mechanism) 特定のギターに合わせて一度調整すれば、設置・取り外しが瞬時に完了。吸盤やネジの面倒な操作は不要で、数秒で固定可能。安全かつ簡単に演奏姿勢に合わせたセッティングが可能です。

具体的には、GS4-PCLに以下のアクセサリがセットになっています:

  • ヘッドの高さをより高くするロングカラー(HLK-3: 実売4,000円ほど)
  • クランプ部分の傾きを大きくするアングルブロック(AB-2: 実売4,000円ほど
  • 高さを低くするための短いボールジョイントパーツ(販売されていない?)
  • 弱い力で締め付けやすいクランプ部のボールジョイント固定補助パーツ(RCG-1: 実売1,400円ほど
  • 本体とアクセサリがきれいに収納できる箱(非売品)

これだけのパーツがついて+8,000円くらいなので、それぞれ別で買うよりもトータルでは安くなります

ただ、「より高くする」パーツと「より低くする」パーツが入っているなど、必要ないアクセサリも含まれてしまうところが難点でしょうか。

GS4-LEVは選ばない

第4世代で最初に登場したクラシックギター向け支持具がGS4-LEVです。

KIZAI Woodside GS4-LEV 標準モデル ギター用レッグサポート ギターサポート ギター練習用足台 角度調整可能 クラシックギター アコースティックギター エレキギター対応
KIZAI
1、幅広い互換性 – 古典・アコースティック・高指板ギター対応; 標準的なクラシックギター、スティール弦アコースティックギター、さらには高指板ギターにも対応。ギターボディの深さの違いを自動的に適応する構造で、幅広い楽器に安心して使用可能。

なのですが、現在ではGS4-PCLと呼ばれるアップデート版が登場しており、あえてGS4-LEVを選ぶ理由はあまりありません

アウトレット特価や中古で安く買うのであれば別ですが、実売でも後述するアップデート版のPCLと1,000円くらいしか差がないので、あえて選ぶ理由はないでしょう。

違いは支柱を固定する部品にがたつきがあるかどうかです。がたつきがあると演奏に影響があるかもしれないので、GS4-PCLのほうがおすすめです。

JZZやELGはそれ用のギターに

GS4-JZZはジャズギターなどの薄型ギター用、GS4-ELGはエレキギター用であり、クラシックギター用ではありません。

それぞれに合った専用のギターに使ってください。

旧世代からのアップグレードパーツがあるのがうれしい

新しい製品が出ると古い製品が陳腐化するのが世の常ですが、Woodside Guitar Supportは旧世代の製品を最新世代と同等にできるアップグレードパーツを販売しています。

たとえばレッグレスト部は改善が行われたGS3シリーズのものに交換する部品が販売されています:

KIZAI Woodside LGR-3 ギター用レッグサポート ギターサポート 交換部品 レッグレストアッセンブリー
KIZAI
1、Woodsideギターサポート専用のレッグレスト交換パーツ 2、安定した快適な演奏姿勢を回復 3、クラシックギター、アコースティックギター、高指板ギターに対応 4、脚部パッドの位置と角度を調整可能 5、高耐久の金属および樹脂素材、簡単に取り付け可能

また、第1世代のつまみねじを第2世代のものにする部品もあります:

KIZAI Woodside ギター用レッグサポート ギターサポート 交換部品 サムスクリュー交換用アクセサリー
KIZAI
1、Woodside純正交換部品 – 紛失や摩耗したサムスクリューを簡単に交換可能。 2、工具不要の簡単取付 – 手で回すだけでしっかり固定、誰でも簡単。 3、固定力を維持 – 長期使用でも安定した演奏姿勢をサポート。 4、高耐久設計 – スチール/真鍮素材を使用、安心の耐久性。 5、幅広い互換性 – GS3、GS4、GS4-LEV PRO など全てのWoodsideギターサポートに対応。

さすがに本体にかかわる部分は無理でしょうが、少しでも最新モデルに近づけられる部品が販売されているのはありがたいです。

違いを正しく知って賢い選択を

メルカリやヤフオクを見ていると時々Woodside Guitar Supportが販売されていますが、その多くは旧世代の製品のようです。

この記事で紹介したようにWoodside Guitar Supportは進化が早い支持具であり、知識なしに買うと損をする可能性があります。

ぜひ違いを正しく理解し、賢い選択を行ってください。

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