クラシックギターケースの選び方 軽くて丈夫で安いケースを選ぶコツとおすすめケースを比較紹介

BAMケースのロゴ ギター用品
記事は公平な視点で執筆していますが、運営継続のため紹介している一部のリンクから報酬を得る場合があります
\ケース選びをAIがサポート!/ ✨AIケースソムリエに相談✨
無料ツール

クラシックギター専用 弦管理アプリ公開!

この記事で紹介している弦の交換日や、弾いてみた音色の感想(レビュー)をスマホで簡単に記録・管理できるWebアプリ『ReString Logger』を公開しました。

「あの弦、いつ張ったっけ?」「前に試したときの印象は?」という悩みを解消し、次の弦選びを劇的にラクにする読者限定のツールです。

レッスンでも発表でもコンサートでも、クラシックギターを持ち出す際にはケースに入れるのが一般的です。ソフトケースからセミハードケース、ハードケースまで多種多様なケースが出ています。一般的に売られているケースの特徴と選び方をまとめてみました。

まずはケースの紹介とまとめ

実はこの記事を書く前に自分のケースを軽いものにしようと思いいろいろ調べました。最終的にはスーパーライトケースを買い足したことになったのですが、その過程で得た知識をまとめた次第です。

何はともあれ、まずはケースの紹介を。日本のクラシックギター専門店で一般的に売られているものを中心にまとめています。

新しいものが出たら追加予定です。また、持ち運びに適さないソフトケースは含んでいません。また、ギターを買ったらついてくるウッドシェルのハードケースも含んでいません。

種類製品名重さ定価特徴
ギグバッグNAZCA(ナスカ) Protect Case1.6kg34,000円~
圧倒的に軽量。オーダーメイド可能。保護材は少なめ。
ARIA ABC-700CF2.5kg10,000円23 mmのクッション。スマホやタブレットポケットあり。
ARIA ABC-300CF1.5kg6,000円軽くて安い。A4が入る2つのポケットあり。安い。
Ritter AROSA(RGA5)3.02kg20,000円33mmの極厚クッション。レインカバー付き。
Ritter BERN(RGB4)1.98kg12,000円28mmの厚めのクッション。3/4サイズや1/2サイズのギター用がある。
KIKUTANI GVB-30C1.32kg6,300円「移動が多い学生向け」がコンセプトのギグバッグ。
セミハードケーススーパーライトケース2.1kg25,000円軽量かつ厚い保護材。ロングセラー。比較的安価。
MACケース(MAC-150)2.3kg17,000円スーパーライトケースとよく見た見た目、仕様。廉価版?
アリア ライトフォームケース2.0kg12,000円セミハードケースの中では最も軽量、安価。
バム パフォーマンス ケース2.5kg42,000円ポケットが多い。
キョーリツ SCG-1003.1kg11,000円安価。少し重め。
A.A.A. ウルトラライトケース(AC-0702)2.8kg13,000円実売で1万円を切る。少し重め。
STENTOR SCC-1001.9kg14,300円1kgを切り、かつ安い。
Gruv Gear Kapsule5.8kg約70,000円キャスター付き、5日分の荷物を入れられる
ハードケースアランフェス ギターケース(グラスファイバー)3.2kg/3.3kg34,000円外装にグラスファイバー使用で比較的軽量。スタンダードは3.2kg、ラフフィニッシュ版は3.3kg。
アランフェス ギターケース(カーボン)2.3kg76,000円ハードケースの中で最軽量。
ヒスコックスケース約4kg約30,000円高耐久ギターケースの代名詞。
バム ハイテック ギターケース2.8kg110,000円ABS樹脂外装+発砲コア
バム クラシック CL ケース4.1kg77,000円ABS樹脂の1層構造についてコスト削減
ヴィセスナット ギターケース アクティブ3.5kg80,000円フライトケース並みの頑丈さ。ギターにフィットするように内装サイズを調整可能。
ヴィセスナット ギターケース プレミアム3.5kg120,000円~アクティブの高級版。
レオナケース3.1kg162,800円カーボン製ケース。デザインもおしゃれ。
Rainbow RCC-SA3.2kg10,000円ほど(実売)激安のABS樹脂製ケース。
COCONスペリオールカーボンファイバーケース約2kg99,000円重さ2kgでセミハードケースより軽い。
A.A.A. by HOSCO AC-1702約3.8kg22,000円外装に独自素材を使用して耐久性が高い。

以下からはそれぞれの詳細です。

ギグバッグ

ギグバッグとはケースに硬いフレームがなく、クッション材によって保護するタイプのケースです。

NAZCA Protection Case(ナスカ プロテクション ケース)

珍しい日本で手作りされているケースです。ホームページはこちらです。クラシックだけでなく、エレキやアコースティックなど様々なギターのケースを作成しています。

特徴としてはオーダーメイドを受け付けているところです。色だけでなくサイズやジッパーなど、さまざまな部分をカスタマイズできます。もちろん、カスタマイズすると値段は上がるのですが。。。

また、日本で作っているため、修理にも対応しているところがうれしいところです。

ギグバッグといわれるソフトケースとセミハードケースの中間にあたるケースのため非常に軽量です。標準仕様で1.6kgだそうです。

一方、軽量なため保護材は少なめです。上と下はあるようですが、横はそれほどでもなく、たとえば満員電車で押されると不安があります。また、内装も標準仕様ではクラシックギターでよくあるベルベットのような内装ではなく、ナイロン繊維むき出しの内装のようです。このため、塗装が弱いギターにはちょっと気を使うかもしれません。

ARIA ABC-700CF/ABC-300CF

ギター関連商品を数多く取り扱っているARIA(荒井貿易)の商品です。

ABC-700CFはギグバッグの割に重いですがその分ぶ厚いクッションがあります。ABC-300CFはクッションを減らして軽さを重視しています。どちらも安いです。

詳細は以下の記事を参照ください:

ARIA(荒井貿易)から2種類のクラシックギター用ギグバッグ(ケース)がABC-700CFとABC-300CFが発売
クラシックギターに限らずギター関連の製品を数多く取り扱っているARIA(新井貿易)からギグバッグが発売されていました。ABC-700CFとABC-300CFの2種類です。どのような特徴と違いがあるのでしょうか?クラシックギター用ケースについ…

Ritter AROSA(RGA5), BERN(RGB4)

スタイリッシュなギターケースを多数販売するリッターのクラシックギター用ギグバッグです。

パッドの厚みが33mm/28mmあり、ギグバッグですがしっかりと楽器を保護してくれそうです。

BERNにはカラーバリエーションがあり、かつ3/4サイズや1/2サイズのギター用のバリエーションがあります。

詳細はこちらの記事を参照ください:

スタイリッシュにギターを持ち運ぶなら!リッターから新作ケース「AROSA(RGA5)」「BERN(RGB4)」が登場
クラシックギターのケースというとどことなくお堅い印象のデザインが多いものですが、リッターから新しく出たケースである「AROSA(RGA5)」と「BERN(RGB4)」はスタイリッシュな見た目を持っています。それでいて機能性も高く、重宝するで…

KIKUTANI GVB-30C

「移動が多い学生向け」をコンセプトにしたクラシックギター用ギグバッグです。

「移動が多い学生向け」がコンセプトのクラシックギターギグバッグ「KIKUTANI GVB-30C」が登場
学生は社会人とは違い、お金がなく、移動手段が限られているという問題があります。一方で時間があるのでさまざまなところでギターを弾くことが多く、移動が多いです。そんな学生をターゲットにしたクラシックギター用ギグバッグ「KIKUTANI GVB-…

安い、軽い、持ち運びやすいといった質実剛健な仕様を持っており、学生でなくても当てはまる人ならおすすめといえるでしょう。

セミハードケース

セミハードケースとは弾力があったり柔軟性があったりするフレームでギターを保護するタイプのケースです。

スーパーライトケース

クラシックギターケースのデファクトといっても良いケースです。2.1kgと軽量なのに保護材も分厚く、かつ価格も定価25,000円と比較的安価です。

保護材としてスタイロフォームという特殊な素材を使っているのも特徴です。この素材は断熱性および断湿性に優れており、軽量ケースの弱点をカバーしています。また、YKKの止水ファスナーを使っていたり、鍵にもこだわっているなど、価格の割にしっかりと使われている印象があります。

また、珍しく小さめの630mmの弦長用のケースが用意されています:

弱点としては、さすがに飛行機の預け荷物にするには不安があるくらいでしょうか。また、強いて言えばみんな使っているので自分のがどれかわからなくなる可能性があるところでしょうか。これも最近は色のラインナップが増えていて、かぶりづらくはなっています。

私はこれを買いました。

スーパーライトケース スティールブルーを購入したのでレビュー
これまで桜井RF専用ケースを家での保管でも持ち運びにも使っていました。しかしながら、どうにも腰痛がつらく、せめて持ち運ぶときは軽いケースにしようと思いました。そこで購入したのがスーパーライトケースのスティールブルーです。感想とレビューを書き…

MACケース(MAC-150)

スーパーライトケースのそっくりさんです。定価がスーパーライトケースの25,000円に対して17,000円とかなり安くなっています

パッと見はほぼ同じなのですが、

  • 内装材がスタイロフォームではなくスチロフォーム(==ただの発泡スチロール?)
  • ファスナーが止水ファスナーでないと思われる
  • 鍵がないと思われる

という点が異なるようです。これらの変更点が問題ない方にはお勧めかもしれません。Amazonでも安いです。

アリア ライトフォームケース

セミハードケースの中では最も安価(12,000円)かつ軽量(2.0kg)なケースです。

形もスーパーライトケースと異なり、ネック部分がくびれたデザインとなっています。

バム パフォーマンスギターケース (BAM Performance Guitar Case)

ハードケースで有名なBAMが出しているセミハードケースです。ポケットが多くあるのが荷物を減らせてよさそうです。

あまり使っている人を見たことがないのですが、人気がないのでしょうか。

キョーリツ SCG-100

キョーリツのセミハードケースです。定価は11,000円とアリアとあまり変わらないですが、実売価格が安いです。

重量は3.1kgとセミハードケースとしては少し重めですが、それだけ発泡スチロール部分がぶ厚いと思われます。

A.A.A. ウルトラライトケース AC-0702

A.A.A.というブランドのセミハードケースです。定価は13,000円なのですが、こちらも実売価格が安いです。

ただ、「ウルトラライト」という名前の割にちょっと重いのが難点でしょうか。それだけ丈夫な内層を使っているのだとは思います。

詳細はこちらの記事を参照ください:

安さが魅力のクラシックギター用セミハードケース、A.A.A.のウルトラライトケース(AC-0702)は1万円未満で購入可能
クラシックギターを持ち歩くときの定番といえばセミハードケースです。軽くて丈夫なため保管にも重宝しますが、定番のスーパーライトケースはそれなりの値段がするのが玉に瑕。A.A.A.のウルトラライトケース AC-0702はセミハードケースでありな…

STENTOR SCC-100

イギリスのSTENTORのセミハードケースです。ヴァイオリンケースの技術を応用しており、耐衝撃性と軽さを両立しています。

特徴はなんといっても1.9kgの重量。2kgを切るのはセミハードケースでも珍しいです。

価格は定価14,300円、実売では1万円強でありお買い得なのもうれしいですね。

実際に購入してレビューしました:

Stentor SCC-100をレビュー~スーパーライトケースと比べてみた
物価上昇の影響はクラシックギターにも及んでおり、さまざまなギター用品が値上げされています。ケースも例外では無いですが、一方で安価なケースの需要が生まれており、ちらほらと安いケースが発売されています。Stentor SCC-100はそんな安価…

Gruv Gear Kapsule

Gruv GearのKapsuleはキャスターがついたセミハードケースです。

荷物入れが大容量であり、公式YouTubeチャンネルでは5日分の旅行グッズを入れられるとしています。

詳細はこちらの記事をご覧ください:

スーツケースのようにキャスターがついた大容量ギターケース「Gruv Gear Kapsule」で泊まりがけの遠征も怖くない
ギターケースの持ち運び方はリュックのように背負う、肩にかける、手で持つの3種類が一般的です。でも、最近は旅行かばんの主流がスーツケースになったように、車輪がついたギターケースがあればなぁ、と思ったことはないでしょうか?Gruv Gearの「…

ハードケース

ハードケースとは硬質なフレームと外装、および柔らかい内装の2段構えでギターを保護するケースのことです。

アランフェースギターケース(グラスファイバー)

おしゃれ系クラシックギターケースの先駆けであるアランフェスギターケースです。

外装が軽量かつ丈夫なグラスファーバーでできているため軽いのに丈夫なケースになっています。密閉性も高いため湿度も通しにくいです。

一方、最近出てきたケースに比べると重量がそれほど軽くないです。ウッドシェルのハードケースよりはずっと軽いのですが。

アランフェスギターケース(カーボン)

アランフェスギターケースのグラスファイバーをカーボンに変えたものです。

軽量なカーボンを使っているため重量が1kgほど減り2.3kgとなっています。ハードケースの中では圧倒的な軽さです。

カーボン製のアランフェスギターケース カムフラージュを手に入れたのでレビューしました:

軽量ハードケースの代名詞!カーボン製の「アランフェスギターケース カムフラージュ」をレビュー
チェロやコントラバスに比べれば軽いものの、クラシックギターは意外に重いです。丈夫なハードケースに入れて持ち歩くなら、できるだけ軽いケースが正義。今回は軽量なカーボン製の「アランフェスギターケース カムフラージュ」を手に入れましたのでレビュー…

ヒスコックスケース

昔から耐久性の高いケースとして知られ、海外のギターを日本に運ぶ際にもよく使われるのがヒスコックスケースです。

500kgの耐荷重、雨や湿度をシャットアウトする構造など、その実力は他を寄せ付けません

今となってはちょっと重すぎるのと、デザインがいまいちなのが難点ですが、耐久性に全振りしているともいえるでしょう。

こちらの記事で実際の使用感も含め、詳しく解説しています:

丈夫なギターケースの代名詞!ヒスコックスケース(HISCOX CASE)の紹介とレビュー
数あるギターケースの中でも耐久性の高さで有名なのがヒスコックスケース(HISCOX CASE)です。その丈夫さから海外からギターを運ぶ際に使われることも多く、製作家からの信頼性も高いケースといえます。そんなヒスコックスケースの紹介と、実際に…

バム ハイテック ギターケース

フランス製のおしゃれなギターケースです。単色だったり暗い色になりがちだったりするギターケースの中では異色の存在です。

おしゃれなだけでなく機能性も抜群で、外装が3層構造になっており断熱性や断湿性も抜群です。

一方、カーボン柄の外装もありますが、一番外側はABS樹脂です。このため結構傷はつきやすいです。

私も購入してレビューしました:

おしゃれなケースの代名詞!BAMケースを購入したのでレビュー
一昔前までクラシックギターのケースといえば木でできた無骨なデザインのものばかりでした。それが今ではさまざまな選択肢が存在し、なかにはおしゃれなデザインのものも。BAMケースはそんなおしゃれなクラシックギターケースの筆頭格ともいえる存在です。…

収納は充実していませんが、オプションとしてギターケースにくっつけられるバックパックが販売されています。

ハードケースで楽譜を持ち歩くなら!グッズの紹介と「BAM バックパック A+」のレビュー
セミハードケースとハードケースからギターケースを選ぶとき、保護力を考えれば間違いなくハードケースがおすすめです。しかしながら、セミハードケースには大型のポケットがついているものが多く、持ち歩く荷物を減らせるという利点があります。ハードケース…

バム クラシック CL ケース

BAMから新たに登場した、低価格ラインのケースです。

内部構造を簡素にして価格を抑えつつ、優れたデザイン性は維持しています。

詳細はこちらの記事を参照ください:

BAMケースに廉価版「Classic CL case」が登場〜デザイン重視のクラシックギターならこれ
高級クラシックギターの代名詞ともいうべきBAMケースは、最近の値上げでまた遠い存在となってしまいました。そんなBAMケースの優れたデザインを受け継ぎつつ、構造を変えて安くした「Classic CL case」が登場しています。デザイン性重視…

ヴィセスナット ギターケース

割と最近発売されたギターケースです。

アジャスタブルサポートベルトという機構を持っているのが特徴です。通常のギターケースは専用ケースでもない限りはギターの形とケースの形がぴったりあっていないのですが、このケースはベルト締め付けることでギターとケースをしっかり密着させることができます。

ラインナップは2種類で、比較的安価なアクティブと高価なプレミアムがあります。

(追記): ヴィセスナットのカーボンケースも登場したようです。ヴィセスナット エレメンタル (Visesnut Elemental)という名前です。重さは4.1㎏と重量級なので、カーボンの軽さを活かしたというよりは丈夫さを活かして楽器保護に注力したケースでしょうか。

レオナケース

著名なギター製作家とのコラボレーションでできたギターケースです。

数あるギターケースのなかでもデザインの良さは群を抜いています。

お値段はお高めですが、その価値はありそうです。詳細は以下の記事を参照ください。

5年の歳月をかけた最高のカーボンケース「レオナ(Leona)」がもうすぐ発売
クラシックギターを持ち運ぶのにも保管するのにもケースは必要です。ケースの中でもカーボン製のものは軽くて丈夫。そんなカーボンケースに新たな仲間が加わります。「レオナケース(Leona Case)」と名付けられたこのケース、デザインに5年もの歳…

Rainbow RCC-SA

実売1万円ほどの、激安ABS樹脂製ケースです。

見た目はアランフェスケースに似ていますが、あちらは素材がグラスファイバーやカーボンなのに対し、こちらはABS樹脂製となっています。

ただ、重さは3.2kgとハードケースの中ではそこそこ軽く、何しろ安いので気軽に使える点がうれしいです。

詳細はこちらの記事を参照ください。

1万円で買えるABS樹脂製クラシックギターケース 「Rainbow RCC-SA」が登場~アランフェスケースとの違いは?
クラシックギター用のケースはおしゃれなものや軽量なものは高く、なかなか手が出ません。そんななか、ABS樹脂製で1万円で買えるクラシックギター用ケースが登場しました。「Rainbow RCC-SA」というこのケース、アランフェスケースに似てい…

ギター専門のアウラが販売するカーボン製のハードケースです。

COCON スペリオールカーボンファイバーケース

出典:https://www.guitarshop.jp/list.php?name=accessory&class=accessory&division=ギターケース%E3%80%80ハードケース

重さが2kgとセミハードケースよりも軽いのが最大のメリット。ハードケースを軽さで選ぶならこれ一択でしょう。カラーバリエーションも多く、おしゃれに持ち運べそうです。

ただ、軽いということは保護するための部品が削られていることも意味します。耐久性重視の場合は注意してください。

A.A.A. by HOSCO AC-1702

HOSCOのオリジナルブランドであるA.A.A.とアメリカのケースブランドであるTKLのダブルネームのギターケースです。

外装に「Rigidlite」という独自素材を使っており、耐久性の高さをうたっています。

重さはそれなりにありますが、比較的薄めでスマートな印象です。

ケースの選び方のポイント

このように有名なケースだけでもいろいろなものがあって選ぶのに迷います。

どのように選べばいいのかポイントをまとめてみました。

保護性能

なんといっても重要なのは保護性能です。ケースの一番の目的は楽器を保護することなのでここを外すわけにはいきません。

しかしながら、保護性能が高いほうがいいからと言ってぶ厚い鉄板で作るわけにはいかないのでポイントをおさえた保護性能が重要になります。

とはいえ、全体的にやはりハードケースの方が保護性能は高いです。

クッション性

これはケースを落としたり倒したりしたときのための保護性能です。楽器を守るクッションが多く入っているかどうかがポイントになります。

一般にはギグバッグはここが弱くなります。ヘッドや楽器の下など重要なところには入っていますが、倒すのは極力避けた方がいいかと。

耐圧性

たとえば満員電車に乗った際に押し付けられたときに保護するための性能です。

外からの圧力を楽器ではなくケースに逃がすことができるかがポイントになります。

一般には外殻がないギグバッグやセミハードケースよりは、硬い外殻があるハードケースの方が一方の圧力をもう一方の面に逃がしやすいです。

耐貫通性

針等の鋭いもので貫かれたときの保護性能です。

これもやはりギグバッグやセミハードケースよりはハードケースの方が強いです。

耐水性

雨に降られたときになかのギターをぬらさないための性能です。

やはりハードケースの方がしっかりと蓋が閉まるため安心ですが、ギターケース用のレインコートを使うという手もあります:

雨の日でもギターの持ち運びが安心 NEWあめよけくんとARC-AG レインカバー
木でできている楽器であるギターは水にぬらすのはご法度です。しかしながら、軽くて持ち運びやすいセミハードケースは完全防水とは言えず、ハードケースであっても開ける際に水が入ることを考えるとあまり濡らしたくありません。現代ギターのNEW あめよけ…

軽量性

ケースには楽器を持ち運ぶという目的もあるので軽ければ軽いほうが良いです。

目安としては、ギグバッグなら1㎏台、セミハードケースが2㎏前半、軽量ハードケースが3㎏前後、ウッドシェルのハードケースが4㎏以上といったところです。

持ち運ぶなら3㎏前後以下が良いかと。

ちなみに方への負担を減らすならストラップの交換も効果的です:

ギターケースのストラップならAIR CELL!クッション性抜群で方が楽になる
ギターケースは意外と重く、ケースそのものが2kg〜4kgあるのに加え、ギターが1.5kgと、だいたい4kg〜5kgを背負わなくてはなりません。このため肩には結構な負荷がかかり、長時間背負っていると肩が痛くなることもあるでしょう。そんなときは…

収納性

ケースを持ったり背負ったりすると他の荷物の量が制限されます。このため、できるだけケースに収納があった方がいいです。

この点はギグバッグやセミハードケースの方が優れており、楽譜や足台、支持具が入るポケットが外側についています。

一方、ハードケースは一般に中に弦やチューナーが入るポケットがある程度です。

別途、アタッチメント型のバッグをつけることで収納性を向上する手もあります:

ハードケースで楽譜を持ち歩くなら!グッズの紹介と「BAM バックパック A+」のレビュー
セミハードケースとハードケースからギターケースを選ぶとき、保護力を考えれば間違いなくハードケースがおすすめです。しかしながら、セミハードケースには大型のポケットがついているものが多く、持ち歩く荷物を減らせるという利点があります。ハードケース…
手ぶらでギターを簡単に実現 ケースにくっつく小物入れが便利
ギターを外に持ち出す際、ギターケースだけ持っていくわけにはいきません。チューナー、弦、爪の手入れ用品、足台/支持具はもちろん、財布や定期入れ、スマホなども必需品でしょう。できるだけ手にものを持ちたくない方におすすめなのがギターにくっつく小物…

耐気候性

木材でできているクラシックギターは温度や湿度の急激な変化に弱いです。このため、ケースが変化を和らげる必要があります。

また、湿度が高すぎる/低すぎるときにこれ遮断するのも重要です。木でできているウッドシェルのハードケースは気が呼吸するので強いといわれますがそうでもありません。変化するときには強いのですが、ずっと湿度が高い中にさらされると木が湿気を吸って逆に湿度が取れにくくなります。

スーパーライトケースのように温度や湿度を遮断する素材を使っているものもありますが、やはりハードケースの方が強いです。

デザイン

本来のケースの目的ではないとはいえ、やはりデザインの良いケースはテンションが上がります。

最近はカラーバリエーションも増えました。

ただ、安いケースほどデザインがシンプルに、カラーバリエーションも少なくなる傾向にあります。

寿命

そこそこのお値段のするケースですのでできるだけ長く使えた方がいいです。

自分で壊してしまうのはともかくとして、素材として寿命があるものは取り扱いに気を付けた方がいいです。

外装の傷つきやすさ

ABS樹脂で作られているケースは傷がつきやすいです。バムハイテックスやヴィセスナットアクティブが該当します。ヴィセスナットプレミアムは塗装が硬く傷つきにくくしているようですが、それでも傷はつくでしょう。

外に持ち出すとどうしてもどこかにあたったり擦れたりするので注意が必要です。

加水分解

ポリウレタンを使っているケースは加水分解に注意が必要です。この中ではバムのパフォーマンスケースが該当します。

加水分解はポリウレタンの宿命で、空気中の水分を吸ってだんだんボロボロになっていく現象です。対策としてはできるだけ湿気の多い場所に置かないことですが、日本ではなかなか難しいところです。

カーボン

軽くて丈夫なカーボンですが、弱点があります。それは日光(紫外線)です。カーボン自体ではなくカーボン繊維を固める接着剤が日光に弱く、日光に当てると劣化していきます。

さすがにギターケースを直射日光に長時間放置しておくことはないかと思いますが、できるだけ日光から避けて保管した方がいいです。今回紹介したケースの中ではアランフェスギターケースのカーボンバージョンが該当します。

(追記): ヴィセスナットのカーボンケースも登場したようです。ヴィセスナット エレメンタル (Visesnut Elemental)という名前です。重さは4.1㎏と重量級なので、カーボンの軽さを活かしたというよりは丈夫さを活かして楽器保護に注力したケースでしょうか。

AIにおすすめのケースを相談するのもおすすめ

当サイトではクラシックギター用ケースの選び方や、価格/在庫のリアルタイム調査を行うAIを開発しました。無料かつ安全につかるのでぜひご活用ください:

【AIケースソムリエ】クラシックギターケースのおすすめと選び方!リアルタイム最安値・在庫もその場で調査
あなたに最適なクラシックギターケースをAIが自動診断!予算や移動スタイル(電車・飛行機・徒歩)に合わせた頑丈で軽いケースをご提案します。Amazonやサウンドハウスなど主要4大ショップのリアルタイム最安値や在庫状況もその場でスピード一括調査。

すべてを満たすケースはない、2つ持ちも選択肢

色々な要素があるケースですが、1つのケースですべてを満たすものはありません。

このため、室内保管用と持ち出し用の2つのケースを持っておくのも良いかと思います。

私は自宅では桜井RF専用ケースを使用し、持ち運び用にスーパーライトケースを使っています

外出の方が高い保護性能が必要そうに思いますが、実は外出中は自分がギターケースのそばにいることが多く、意外と気を付けていられます(離れるときはギターを取り出してます)。

一方、自宅にいるときはギターを家に残して外出することもありますし、寝ている間は長時間近くにいません。地震や他者、あるいはペットによって倒されたりすることもあるので、自宅の方が保護性能が高い必要があると考えました。

しかしながら、ケースが2つあると場所を取るので1つですべてを済ませるならバム ハイテックスかなぁと思います。

重量もそこそこ軽いですし、保護性能も高く、温度も湿度も遮断できます。デザインは素晴らしいです。唯一、収納がないという欠点はありますが、オプションでケースに取り付けられるバッグがあります:

ギターケースにくっつくバックパックが便利 bam Backpack A+
ギターを持って外出するときの悩みはギター以外の荷物をどうやって持ち歩くかという点です。ギターケースは重くてかさばるので背負うのが楽なのですが、ギターケースを背負えばリュックは背負えず他の荷物は手に持つか肩にかけるしかありません。そんな悩みを…

これとセットというのもありかもしれません。

せっかくのお気に入りのギターを台無しにしないためにもケースもこだわって選びたいものです。

ギター用品ケース
シェアしていただけると嬉しいです
この記事を書いた人
かーる(クラシックギター研究室 主宰)

クラシックギター歴35年、国際ギターコンクール入賞。愛器「ヘルマン・ハウザー2世」、「ヘスス・ベレサール・ガルシア」とともに、クラシックギターのプレイヤー目線の実践的ノウハウを発信しています。

【当ブログの主なテーマ】
・週刊クラシックギターニュースの発信
・無料かつ安全な「AIクラシックギターソムリエ」の提供
・70種以上の弦、支持具やケース等の忖度ない実機検証
・理想の音色を引き出す「爪のケア」「脱力」
・本番で実力を発揮する「緊張克服のメカニズム」
・電子楽譜の始め方や利用方法の解説、便利な機材レビュー

読者のリアルな悩みを、長年の経験から論理的かつ科学的に紐解きます。
[>管理人の詳しい経歴や愛用するギターの情報はこちら]

このブログをフォローする

Google News認定パブリッシャー

当研究室はGoogleパブリッシャーセンターの媒体審査および運営者確認(KYC)を通過した、公式登録パブリッシャーです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました