エレキギターにクラシックギターのナイロン弦を張った演奏動画が話題に~意外と音が良い

井草聖二によるナイロン弦を張ったエレキギターの演奏
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エレキギターやアコースティックギターには鉄弦、クラシックギターにはナイロン弦を張るのが常識ですが、意外な組み合わせで演奏された動画が話題になっています。テレキャスターにナイロン弦を張ったら意外と良い音だったそうです。

井草聖二がYouTube上で動画を公開

この動画は井草聖二によってYouTube上に公開されました。

井草聖二はフィンガーピッキング奏法のギタリスト兼作曲家として知られており、指弾きならナイロン弦の方がやりやすいと思ったのでしょうか。

この動画についてアメリカのGuitar World誌が「驚くほど素晴らしい」と述べています

井草聖二はこのほかにも、ピックアップのないエレキギターをマイクで音を拾い、指弾きするなどさまざまな試みをしています。

普通のエレキギターでは音が出ないので注意

なお、普通のエレキギターの場合はナイロン弦を張ってもアンプから音が出ない点に注意してください。

普通のエレキギターは、磁力を使って弦の振動を拾い、音へと変換しています。

このため、ナイロン弦にしてしまうとピックアップが振動を拾えず、アンプから音が出せないのです。

井草聖二の動画では、マイクで音を拾ったか、振動を拾うタイプ(ピエゾ方式)のピックアップを使っているものと思われます。

ちなみに、最近ではこんな光学式のピックアップも登場しているようです。

クラシックギターにエレキやアコギの弦を張るのはご法度!

エレキギター+ナイロン弦の音が良いとすると、クラシックギター+鉄弦を試したくなるのが人情ですが、絶対に安易にやってはいけません

クラシックギターの場合、6本の弦を合計した張力は30kg~40kgほどですが、エレキギターの場合は50kg、アコースティックギターの場合は70kg以上の張力がかかっています。

このため、クラシックギターに鉄弦を張ると、想定以上の張力がかかることによりブリッジが取れてしまうかもしれません。

どうしても試したければ、エクストラライトテンションの弦にしましょう。たとえば、ダダリオのEXL120であれば、合計張力は38.3kgで、クラシックギター弦とあまり変わりません。

D'Addario(ダダリオ)
XL Nickel Woundは、D'Addarioで最も人気のあるエレキギター用弦で、六角形の高炭素鋼を採用したコアワイヤー(芯線)に、ニッケルメッキスチールワイヤーを精密に巻き付けています。

ただ、ペグやブリッジに取り付けるのが難しいかもしれませんし、傷が付くかもしれませんが…。

クラシックギターの弦の素材ももっと自由になっても良いのかも

クラシックギター弦の材料といえばナイロンやフロロカーボン、その仲間が主流ですが、実はクラシックギター用の弦の素材はもっと自由に考えても良いのかもしれません。

ただ、クラシックギターはどちらかというと保守的なところがあり、音が変わると文句の方が賛同よりも大きい可能性は高いです。

セゴビアとオーガスチンがナイロン弦を使い始めたときも、その音に対して非難の声が上がったといいます。

また、カーボン弦も最近までは音がキンキンするとして避けられがちでした。

それが、今ではナイロンはすっかり主流となり、カーボン弦もプロを始め普通に使われるようになっています。

時代とともに音は変わっていくものであり、ダブルトップやラティスなどの新しい構造の楽器には新しい素材の弦の方が良いのかもしれません。

豆知識
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この記事を書いた人
かーる(クラシックギター研究室 主宰)

クラシックギター歴35年、国際ギターコンクール入賞。愛器「ヘルマン・ハウザー2世」、「ヘスス・ベレサール・ガルシア」とともに、クラシックギターのプレイヤー目線の実践的ノウハウを発信しています。

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読者のリアルな悩みを、長年の経験から論理的かつ科学的に紐解きます。
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