ギター用滑り止めの頂上決戦!オプティマとTenorを比較~100均の滑り止めとは何が違う?

オプティマとTenorのギター用滑り止め ギター用品
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最近のクラシックギターの演奏では滑り止めを使うのが一般的です。100均でも手に入る滑り止めですが、専用品のほうが性能が高く、かつ楽器にも優しい素材で作られています。今回はそんなギター用滑り止めの中で頂点に君臨すると思われる、オプティマとTenorの滑り止めを実際に使って違いを比較したいと思います。

この記事を書いた人
かーる

クラシックギター歴35年、国際コンクール入賞経験を持つ演奏家・レビュアー。「ヘルマン・ハウザー2世」や「ヘスス・ベレサール・ガルシア」を愛用し、演奏者視点で忖度ない機材レビューを発信中。弦のレビュー数は70種類以上。
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性能が高く塗装に優しい専用滑り止め

クラシックギターの演奏では最近、滑り止めを使う人が増えています。むしろ滑り止めを使っていない人のほうが少数派なのではないか?と思うほどです。

滑り止めを使うことによって演奏が安定する原理については以下の記事で解説しました:

また、上の記事では100均など安い滑り止めがギターの塗装に悪影響を及ぼす可能性があることを解説しています。

100均の滑り止めは、楽器の安定だけでなく塗装面への影響という意味でも、あまりおすすめではありません。

ギター用滑り止めの最高峰:オプティマ ピッカーズクロスとTenor TASP

日本で入手が容易なギター用すべり止めの最高峰が、オプティマ ピッカーズクロスとTenor TASPです。今回はこれらを実際に購入して比較しました。

ギターやマンドリンなど用の滑り止めのオプティマ ピッカーズクロス

オプティマは日本ではどちらかというとマンドリンの弦メーカーとして知られていますが、ギター用の弦も販売しているメーカーです:

そんなオプティマが販売している滑り止めが「ピッカーズクロス」です:

「ピッカーズ」は英語で記載すると”Picker’s”で、ピックを使って演奏する人という意味になります。

名前からするとどちらかというとマンドリン奏者をターゲットにしているのかもしれませんが、問題なくギターに使用可能です。

Tenor Anti-Slip Pad(TASP)

Tenorは日本では荒井貿易が扱う楽器用品ブランドです。

ギターサポートやストリングタイ(弦留めチップ)、カポタストとともに滑り止めを販売しています:

すべり止めは「TASP」という名前で販売されており、これはおそらく「Tenor Anti-Slip Pad」の略です。

2025年に発売された比較的新しい製品となっています。

オプティマとTenorの滑り止めを徹底比較!

それではオプティマとTenorの滑り止めを比較していきます。

オプティマはかなり大判、Tenorはギターにぴったりなサイズ

大きさを比較すると、オプティマはかなり大判です。

製品大きさ
オプティマ ピッカーズクロス400mm x 400mm
Tenor TASP200mm x 350mm
オプティマ ピッカーズクロスとTenor TASPのサイズ比較

オプティマの滑り止めが大きい理由は、曲面の裏板を持つマンドリンから大型なマンドロンチェロをターゲットにしているためと思われます。

以前のレビューで書いた通り、ギター用としてはそのまま使うには大きすぎます。以下の写真の左側はほぼA4サイズの12.9インチiPad Proです:

オプティマ ピッカーズクロスとiPad Pro 12.9インチ

一方、Tenor TASPはギターをターゲットにしているようで、そのまま使うのにぴったりなサイズです。

柔軟性が高いオプティマ、しっかりした厚手のTenor

素材としては、オプティマが比較的薄手で柔軟である一方、Tenorは厚手でしっかりしていました

下の写真の左側がTenor、右側がオプティマです。黒いのでわかりづらいですが、Tenorのほうが分厚いのがわかるかと思います:

オプティマ ピッカーズクロスとTenor TASPの厚み比較

このため、オプティマはどちらかというと足の凹凸や曲面にフィットする形で曲がり、Tenorは形をそれほど変えず足に乗るような印象を受けます。

オプティマはおそらく、曲面の裏板を持つマンドリンにフィットさせるためにこのような薄手の素材にしたのでしょう。

一方、Tenorはギターがターゲットなのでそれほど柔軟に曲がる必要なく、むしろ安定性を重視して厚手にしたのかもしれません。

どちらもペラペラの素材ではないので、汚れたら洗うなどして長く使えそうです。

表面の凹凸が細かいオプティマ、粗いTenor

使用している素材はどちらも非公開ですが、どちらもギターの塗装に優しいことを売りにしています

触感や見た目はどちらもネオプレンのような素材のように感じます。

ただ、比べてみるとオプティマのほうが表面の凹凸が細かく、Tenorのほうが粗いです(上がTenor、下がオプティマ):

オプティマ ピッカーズクロスとTenor TASPの表面比較

一般的には細かい凹凸のほうがつるっとした表面に対して高いグリップ力を発揮します。その意味ではオプティマのほうがギターの塗装面とは相性がよさそうです。

ただ、実際に使ってみるとどちらも十分なグリップ力で、100均で売っているような安い滑り止めとは全然違います

色はどちらも黒ですが、オプティマのほうがより黒いです。

ギター用に使うならどちらがおすすめ?

両方の滑り止めを使ってみて、私はギター用に使うならどちらを買っても後悔はしないと感じました。

ただ、どちらか1つ選べといわれたらオプティマのピッカーズクロスを選びます

最大の理由はコストパフォーマンスです。400mm x 400mmという大きさはそのままだと大きすぎるのですが、半分に切るとちょうどギターに合うサイズになります。

そして、切った片方を左足、片方を右足に使えば両足カバーできてしまうのです。

Tenorは1つで片足にちょうどいいサイズなので、両足に使うには2つ必要になります。

本記事執筆時点ではどちらも同じくらいの価格なので、両足に使うならオプティマだろう、というのが結論です。

あと、Tenorはただのチャック袋にちょっとした紙が貼られているだけのパッケージで、正直届いたときはテンションが下がりました:

本質的なところではないのですが…。

とはいえ、どちらを選んでも滑り止めとしては間違いがありません。これまで100均など安い滑り止めしか使ったことがない方は、ぜひ一度試してみてください。

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