最も高額で取引されたクラシックギターの価格は?値段が上位の楽器を紹介

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ヴァイオリンには負けるものの、クラシックギターにも非常に高い価格で取引された楽器があります。調べられた限りでこれまでで最も高額で売られたクラシックギターを紹介しましょう。

2千万円超えもあるクラシックギター

クラシックギターのなかには高額で取引されるものが少なくありません。

たとえば販売ギター情報サイトのJ-Guitarで最も高いクラシックギターを検索すると、本記事執筆時点で660万円のアグアドが出てきました。

出典:J-Guitar

これは一般的に売られていて、かつ値段が公開されているものなので現実にはもっと高額なギターが存在します。

そのなかには2千万円超えの価格で取引されたものもあり、楽器好きにはたまらないのではないでしょうか。

これまでに最も高額で取引されたクラシックギター ベスト6

それではこれまでで最も高額で取引されたクラシックギターを上位から6本ご紹介します。

私がネット上で調べられたものを紹介しているので、ほかにもあるかもしれません。個人取引など記録に残らないものでもっと高価な楽器はあり得ます。

情報があればこちらからお知らせいただけると幸いです。

また、紹介しているギターはどれも海外で取引されたもののため、簡単のため1ドル=130円で計算しています。

第1位:2,340万円(ヘルマン・ハウザー I世 1948年製、18万ドル)

これまでに最も高額で取引されたギターは1948年製のヘルマン・ハウザー I世で、価格は2,340万円18万ドル)でした。

出典:Christie’s

2006年5月に世界2大オークションハウスの1つであるクリスティーズに出品され、落札予想価格5万ドル〜6万ドルに対して18万ドルで落札されています。

このギターはジョン・ハリスという人が落札したのですが、このギターを含む40本ほどの歴史的楽器をサンフランシスコ音楽院(SFCM)に寄贈しており、ここの学生になれば演奏できるようです。

うらやましい…。

第2位:2,180万円(アントニオ・デ・トーレス 1888年製 SE122、16万8千ドル)

第2位にランクインしたのは現代クラシックギターの基礎を作ったアントニオ・デ・トーレスの楽器です。

出典:Brompton’s

トーレスが1888年に製作したSE122で、2014年10月にブロンプトンという楽器オークションで2,180万円16万8千ドル)で落札されました。

予想落札価格は14万8千ドルから23万ドルだったので、比較的安価で落札された、といえるでしょうか。

この楽器を使った演奏はYouTubeで見られます:

第3位:2,041万円(アントニオ・デ・トーレス 1864年製 FE17、15万7千ドル)

第3位は2位と同じくアントニオ・デ・トーレスの楽器で、1864年製のFE17です。

有名オークションハウスのクリスティーズで2007年12月に2,041万円15万7千ドル)で落札されました:

出典:Christie’s

元々タレガが所有していた楽器で、タレガが演奏中にタバコを吸ったためにできた傷が残っています。

このFE17は比較的多くの製作家がコピーモデルを作っており、日本の中野潤ドイツのドミニク・ワース、中国メーカーのマイルストーンなどがその代表例です。

第4位:1,983万円(ヘルマン・ハウザー I世 1940年製、15万3千ドル)

第4位は再びヘルマン・ハウザー I世の楽器です。

クリスティーズで2011年10月に1,983万円15万3千ドル)で落札されました:

出典:Christie’s

あまり詳細な情報がないのですが、写真を見る限り非常に状態がいいようです。

私が使っているハウザーIII世にデザインが似ているのがちょっとうれしいです。値段が全然違いますが…。

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第5位:1,749万円(ヘルマン・ハウザー I世 1939年製、13万5千ドル)

第5位もヘルマン・ハウザー I世で、クリスティーズで2009年4月に1,749万円13万5千ドル)で落札されました:

出典:Christie’s

これまでにセゴビアなどが所有していた楽器のようです。

それにしても意外とクリスティーズでクラシックギターが出品されているものなのですね。

第6位:1,593万円(ロベール・ブーシェ 1964年製、12万3千ドル)

第6位は1964年製のロベール・ブーシェで、2009年10月にクリスティーズで1,593万12万3千ドル)で落札されています。

出典:Christie’s

残念ながら楽器の写真がなく、詳細な情報もありませんが、YouTube上にアップされているこのギターかもしれません:

非売品のギターはもっと高額?

これらのクラシックギターはあくまで販売されたものであって、非売品のなかにはもっと高い価値を持っているものが存在します。

たとえばメトロポリタン美術館に収蔵されているセゴビアが使ったハウザーはいくらになるのか想像もつきません

出典:THE MET

また、以下の「GUITAR COLLECTION IN JAPAN」という本で紹介されている日本にある貴重なクラシックギターもかなり高額になりそうです:

ちなみにこの本、私も実際に読んでみましたがずっと見ていられます。

アコギの最高額は約8億円、ヴァイオリンは約21億円

これらのクラシックギターでも庶民には手が届きませんが、アコギやヴァイオリンは桁が違います。

最も高額で取引されたアコースティックギターはニルヴァーナのカート・コバーンが1993年にMTVアンプラグドに出演したときに使っていたマーティンのD-18Eで、2020年に7億8千万円(601万ドル)で落札されました。

また、最も高額で取引されたヴァイオリンはレディ・ブラントと呼ばれるストラディヴァリウスで、2011年に21億円(1,590万ドル)で落札されています。

これらに比べればクラシックギターなんて安いもの、でしょうか?

高いからといってよい音とは限らない

ただし、これらの高価な楽器が必ずしもよい音を奏でるとは限りません。

歴史的価値や有名人が使ったという付加価値によって値段がつり上がっていることも多く、演奏するためならほかにもよい楽器があるかもしれません。

とはいえ、一度は弾いてみたいのが人情というもの。

お金を払ってもよいのでこういう歴史的な楽器を弾かせてくれるところは無いものでしょうか。

楽器豆知識
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この記事を書いた人
かーる(クラシックギター研究室 主宰)

クラシックギター歴35年、国際ギターコンクール入賞。愛器「ヘルマン・ハウザー2世」、「ヘスス・ベレサール・ガルシア」とともに、クラシックギターのプレイヤー目線の実践的ノウハウを発信しています。

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