村治佳織の「いつのまにか、ギターと」を読んだので感想を

村治佳織のエッセイ本「いつのまにか、ギターと」 楽譜/教則本
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ようやく村治佳織の初のエッセイ本、「いつのまにか、ギターと」が手元に来たのでさっそく読みました。クラシックギターを弾く人も弾かない人も楽しめてためになるいい本でした。僭越ながらレビューしたいと思います。

村治佳織のギター人生と音楽観だけでなく、人生が満載

この手のギタリストが書いた本はとかく内容がギターばかりになりがちですが、このエッセイの場合はむしろギター以外の人生の部分が多いように感じました。

このエッセイとともに発表した離婚のことや病気のことなど今まで知らなった村治佳織の本音がいろいろ書いてあるという印象です。

中学の時の同級生との座談会もあり、天才少女といわれたギタリストも普通の女の子だったんだなぁと感慨深くさせられます。

指が動かなくなったこととか大病のこととか

村治佳織といえば何回か休養をとっていますが、そのことについても触れられています。

一度目と二度目は橈骨神経麻痺だったそうです。指が全く動かなくなるのだとか。ギタリストがこんなことになったら絶望しそうですが、前向きに考えていたそうで、頭が下がります。

もう一度休養した「大病」についてはこのエッセイでは病名は書かれていませんが、ネットのニュース情報によると舌の腫瘍だったそうです。舌癌ですね。こちらの方がつらかったそうです。

「わからないことも受け入れる」、に勇気づけられた

私がこの本の中で一番印象に残ったのは「わからないことも受け入れる」という言葉です。

舌癌になった時に、なぜなったのだろう、なぜこの治療なんだろうと色々考えられたそうなのですが、最終的にはわからないことはわからないことで受け入れようという気になって楽になったのだとか。

私もとかく「なぜ、なぜ」と考えて深みにはまりがちなところがあるので、「わからないことも受け入れる」という言葉を読んで何か勇気づけられたように感じました

もちろんギターについても満載

ギター以外のところで感動してしまいましたが、もちろんギターについても情報が満載です。

ギターは全部で10本持っていてその中の3本はロマニリョスだとか、弦は張りたての新しい音が好きだとか、興味深い内容が色々です。

お父さんである村治昇の書いた練習曲をやっているとのことですが本の名前は書いておらず。。。多分これでしょうか?

ギターを弾く人も弾かない人も一読の価値あり

初のエッセイだとは思えないほどいい文章でスッと頭に入ってきます。

内容もギターばかりでなく、人生ばかりでなく、誰でも楽しめます。

休養や病気での挫折、離婚についても書かれており、順風満帆な天才ギタリストの他の一面も見ることができます。

おすすめです。

楽譜/教則本練習
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この記事を書いた人
かーる(クラシックギター研究室 主宰)

クラシックギター歴35年、国際ギターコンクール入賞。愛器「ヘルマン・ハウザー2世」、「ヘスス・ベレサール・ガルシア」とともに、クラシックギターのプレイヤー目線の実践的ノウハウを発信しています。

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