「ラグリマが聞こえる」を読んで 被爆ギターの物語を通して考える平和の大切さ

ラグリマが聞こえる その他
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8月には広島、長崎の原爆投下日があります。この機にクラシックギターを題材にした原爆の恐ろしさを伝える本である「ラグリマが聞こえる ギターよひびけ、ヒロシマの空に」を読んでみました。クラシックギターが主題となる本は珍しいですね。

実在する「被爆ギター」

この本では広島で原爆の被害を受けた「被爆ギター」を中心に物語が進みます。

実はこの「被爆ギター」、実在するそうなのです。熱によって塗装が溶け、板が反り返ったのだとか。湿度や熱には注意とかこのブログでもいろいろ書いていますが、そんなレベルじゃない熱だったのでしょうね。

平和記念コンサートなどでこのギターは使われているそうです。どんな音がするのか聞いてみたいものです。

追記:こちらがその被爆ギターを使った演奏の動画のようです

子供向けの本ではあるけど

この本は大人向けの小説ではなく、子供向けの本です。

このため文体も簡単になっていますし、ものすごい謎だとかミステリーだとかがあるわけではありません。

しかしながら、タレガの美しいラグリマを主題にした本だけあって、全体に優しく美しい雰囲気がある気がします。

世代を超えて愛されるクラシックギターならでは

この物語はクラシックギターを題材にしていますが、それは世代を超えて愛される優しい楽器であるからこそである気がします。

たとえばこれがバイオリンとかエレキギターとか、他の楽器では成り立たないような気がします。

誰でも弦を弾けば優しい音が出せる。そして、楽器としての寿命も長く幅広い広い世代の人々が知っている。そんな楽器だからこその物語である気がします。

戦争のことを考える季節だからこそ、一度は読んでみてはいかがでしょうか

追加でどうでもいいことを一点。本の表紙には二人の子供が楽器ケースを背負っている姿が描かれています:

男の子が背負っているのはアランフェスケースっぽいけどちょっとネックが短い、これじゃチェロケースだ、と思って読んだのですが、実はこの子がやっているのはチェロでした。作者と作画の方、すみません。。。

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この記事を書いた人
かーる(クラシックギター研究室 主宰)

クラシックギター歴35年、国際ギターコンクール入賞。愛器「ヘルマン・ハウザー2世」、「ヘスス・ベレサール・ガルシア」とともに、クラシックギターのプレイヤー目線の実践的ノウハウを発信しています。

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