ギター内部の確認にWi-Fi接続ファイバースコープカメラを使ってみた〜表面板や力木の状態が丸わかり、ホールに落としたものを拾うのにも

4.5
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ギターの美しい音色や音量に欠かせないホールですが、穴が小さいので肉眼で内部を確認するのは難しいです。このため表面板や裏板、側面板の割れを確認したり、力木の状態を確認したくてもなんとなく叩いて変な音がしないか確認する程度なのではないでしょうか。最近はWi-Fi接続でスマホやPCから手軽にギターの内部状態を確認できるファイバースコープカメラが販売されていますので試してみました。ギターのなかに落としてしまったものを拾うのにも役立ちますよ。

きっかけはハウザーIII世の表面板裏に書かれていた文字

私がファイバースコープカメラを買うことになったきっかけは、ハウザーIII世のホールにスマホを突っ込んで内部を撮影していたときに見つけたこちらの写真です:

あれ?表面板の裏に何か文字が書いてある

何が書いてあるのか確認したかったのですが、ヒール近くに書かれており、スマホをここまで突っ込むのは勇気がいります。下手にスマホをぶつけたり落としたりしたら大切なギターが大変なことに…。

そこで狭いところに簡単に突っ込めるファイバースコープカメラが安く売られていないか探したところ、こちらの商品にたどり着きました:

IPS IP SMART
ピックアップツール付き:24インチピックアップツールを備えたUSB内視鏡が付きます。ユーザーが落としたものを探すのが非常に便利です。 見たり見たりできない場所から掴むことができます。 たとえば、車の修理、住宅改善プロジェクト、パイプライン、下水道/水漏れ、べッド下またはその他のさまざまな作業も助けがあります。

Wi-Fi接続で手軽に使えるファイバースコープカメラ

この製品は、スマホやタブレット、PCとWi-Fi接続して使えるファイバースコープカメラです。

中段右にある長方形のものが本体で、バッテリーやWi-Fi機能が搭載されています。

そして右上にあるファイバースコープカメラをこちらに接続し、Wi-Fiで画像をスマホやタブレット、PCの画面に映し出すという仕組みです。

カメラ部分は針金のように形状を保持できるようになっており、曲げた状態のまま撮影することができます。

また、カメラの先端にはLEDライトがあるため、暗いギターの内部を明るく照らしながら撮影可能です。

ちなみに一応日本語マニュアルもついていました:

ファイバースコープカメラのWi-Fiに接続してアプリを立ち上げるだけ

使い方は非常に簡単です。

まず、「Wi-Fi Look」というアプリをインストールします。

こちらのアプリは無料で利用可能です。Windows用のアプリも用意されており、マニュアルのリンクからダウンロードできます。

そして、スマホのWi-Fi設定画面を開き、「WiFiLook_*****」というネットワークに接続します。

そしてアプリを立ち上げるとこのようにカメラ画像が映し出されます:

ファイバースコープカメラの映像は写真や動画として保存可能です。

実際に撮影した動画がこちら:

割ときれいに撮影できます。

アタッチメントでホールに落としたものを拾うのにも

このファイバースコープカメラにはいくつかアタッチメントがついており、ただ撮影するだけでなく落としたものを拾うのにも活用可能です。

1つ目がこちらのフックで、指輪などを引っかけて取り出せます:

2つ目が磁石で、金属をくっつけて引き上げられます:

また、鏡のアタッチメントもあり、表面板裏などを見る際に役立つでしょう;

さらに私が購入したセットには、ものをつまむためのアタッチメントもついていました。

赤色の部分を押すと爪が飛び出します:

ただ、こちらは自分でファイバスコープに取り付ける必要があり、かつ金属製なのでギターを傷つけそうで私は使いませんでした。

ギター以外の配水管などでは役立つかもしれません。

この爪が必要なければもう少し安く買えます:

手元でカメラを動かせるわけではない

注意してほしいのは、いわゆる内視鏡カメラのようにカメラを手元で動かせるわけではないという点です。

あくまで簡易的なファイバースコープカメラであり、手元でカメラを自由に動かせるカメラは10倍くらいの値段がします:

Anykit
360°先端回転式ファイバースコープ: AN150内視鏡は360°回転可能なスコープカメラを搭載により、昔のものに比べて、双方向180度回転可能できて、使用便利で観察視野が最も広いです。例えば、精密機器の検査、エンジンリ、自動車、エアコン、パイプライン、建物などのメンテナンスとリペアにおすすめです

専門家ならこちらを買っても良いかもしれませんが、ギターのなかをのぞく程度なら私が買ったもので十分かと。

ハウザーIII世のギターに書かれていたのはシリアルナンバー、日付、住所、署名

肝心のハウザーIII世のギターに書かれていた文字を撮影したのがこちらです:

上から、

  • No. xxx(シリアル番号)
  • 29. 1. 2004
  • 94419 Reisbach
  • Germany

と書かれています。”94419b Reisbach Germany”はハウザー工房の住所ですね。

また、すぐ横にはヘルマン・ハウザーIII世のサインがあります。

ヘルマン・ハウザー工房に問い合わせたところ、III世の娘であるカトリン・ハウザーから返信をもらえました。

それによるとハウザー工房のギターにはすべてこれらの記載があるそうです。カトリン・ハウザーが製作したギターの場合はサインがカトリン・ハウザーのものになります。

ちなみに日付は完成日ではなく、ギターの表面板と裏/側面板を接着して内部を閉じた日なのだそうです。

これによって本物かどうかを判断できるのだとか。ハウザーを使っている方はぜひ確認してみてください。

ギターの内部状態確認や落とし物の引き上げ、構造の確認に

今回ファイバースコープカメラを購入したことにより、ハウザーIII世のギターの内部にある謎の文字の正体がわかり、個人的には満足です。

また、ギターの内部状態を実際にカメラで確認できるので、素人が叩いて確認するより安心といえるでしょう。

指輪などをホールに落としたときにも役立ちそうですし、ほかにも配水管の確認など日常生活でも役立ちそうです。

さらに、私のハウザーIII世のようにギターのなかに隠された文字などを発見しても面白そうです。アグアドにはてるてる坊主のマークがあるといいますし。

1つ持っておくといろいろと楽しめますよ。

IPS IP SMART
ピックアップツール付き:24インチピックアップツールを備えたUSB内視鏡が付きます。ユーザーが落としたものを探すのが非常に便利です。 見たり見たりできない場所から掴むことができます。 たとえば、車の修理、住宅改善プロジェクト、パイプライン、下水道/水漏れ、べッド下またはその他のさまざまな作業も助けがあります。

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この記事を書いた人
かーる(クラシックギター研究室 主宰)

クラシックギター歴35年、国際ギターコンクール入賞。愛器「ヘルマン・ハウザー2世」、「ヘスス・ベレサール・ガルシア」とともに、クラシックギターのプレイヤー目線の実践的ノウハウを発信しています。

【当ブログの主なテーマ】
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