弦の評価: ホセ・ラミレス 3弦カーボン ミディアムテンション(Jose Ramirez Carbon 3rd “Coated” Medium Tension JRCM)

4.5
ホセラミレス クラシックギター弦 3弦カーボン ミディアム
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ホセ・ラミレスといえば世界でもっとも名前の知られているクラシックギターブラントといっていいでしょう。そんなホセ・ラミレスは自社ブランドの弦を販売しています。そのなかの1つが今回試す3弦がカーボンのミディアムテンションのセットです。むかしながらの弦の音がして、安定感のあるセットでした。

ホセ・ラミレスが販売するクラシックギター用弦

この弦はクラシックギターメーカーであるホセ・ラミレスが自ら販売する弦です。

ホセ・ラミレスブランドのギター専用に作られているのかというと、ホームページを見る限りはそういうわけでもないようです。

低音弦はコンピューターによる特別なバランス調整を行い、ナイロン弦は最高の品質を備えている、としています。

ホセ・ラミレスのクラシックギター弦は全部で4種類ありますが、今回はJRCMと呼ばれる、3弦がカーボンでミディアムテンションのセットを試しました。ほかのセットについては以下の記事を参照ください。

昔ながらのパッケージ

ホセ・ラミレス弦は以下の画像のように、ビニールパッケージのなかに入った、昔ながらの形態で売られています。

昔はオーガスチンもこのスタイルだったように思いますが、最近は紙パッケージのものが多い気がします。

裏には3弦がカーボンであることが書かれています。

どうでもいいですが、なんとなく青色のパッケージはハイ・テンションを思い浮かべてしまうのはプロアルテの影響でしょうか?プロアルテは赤がノーマル、青がハイなのに対し、ラミレスは逆の赤がハイ、青がミディアムです。

ビニールパッケージには空気を遮断する機能はないですが、中身も紙スリーブとなっており、空気を遮断する機能は全くないようです。ただ、Strings by Mailによると低音弦は「トップシークレットのラミレスコーティング」がされているそうなので、これでもサビることはないという自信の表れなのかもしれません。

ナイロン弦の2弦とカーボン弦の3弦を比べるとこんな感じです。カーボン弦の3弦というと細いイメージがありますが、このセットでは割と太めのカーボン弦になっています。弾力があって、柔らかい音が出そうな印象です。

実際に張ってみたのがこちらの写真です。見た目にも3弦だけ浮いているという感じはありません。

ちなみに、地味に3弦が長いのがうれしかったです。3弦が短くて張りにくい弦が結構あるので。。。

3弦が1,2弦と調和する高音弦

それでは実際の音の感想を。

この弦の特徴は3弦がカーボンであるところですが、意外にも3弦の音が1,2弦と調和します

最近はやりのキンキンしないカーボン弦が使われており、1,2弦の音と大きくかけ離れておらず、柔らかい音がします。

ナイロン弦の3弦のこもるところだけ取り除いたという印象で、ナイロン弦のこもる音は嫌だけど、カーボン弦のキンキンする音はきらい、という方にピッタリです。

1,2弦も昔ながらのナイロン弦の音がして、柔らかい音と変化させやすい音色が魅力的でした。

前に前に音が出るような今どきの弦の音ではありませんが、クラシックギターといえばこの音、という音が出せます。

柔らかい音が出る低音弦

高音弦と同じく、低音弦も柔らかい音が出ます。

金属的な音がギンギンして、しっかりと音が前に飛ぶタイプの弦ではありませんが、高音のメロディーを優しく下支えしてくれます。

それでいて、しっかりと弾いてあげると美しくうたってくれるので、魅力的です。

音量の面ではやはり最近の弦には負けますが、それを差し引いてもいい弦ではないでしょうか。

また、張ってから安定するまでの時間が短いと感じました。午前中に張っておいた弦が、午後にはまあまあ安定して練習に耐えるほどになっており、急ぎで交換したいときにもよさそうです。

昔ながらのクラシックギター弦を今風に底上げしたセット

今回試したホセ・ラミレス弦は、昔ながらのクラシックギター弦の音を、今風に底上げしたセットであるように思いました。

昔ながらのクラシックギター弦の持つ、柔らかくて暖かみのある音は継承しつつ、3弦のぼやける音が改善されていたり、音程の問題が改善されていたりと、ストレートにクラシックギターならではの音が楽しめると思います。

オーガスチンとかプロアルテの音が好きだけど、ちょっと不満もある、という方にぜひ試してほしい弦です。

弦の評価
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この記事を書いた人
かーる(クラシックギター研究室 主宰)

クラシックギター歴35年、国際ギターコンクール入賞。愛器「ヘルマン・ハウザー2世」、「ヘスス・ベレサール・ガルシア」とともに、クラシックギターのプレイヤー目線の実践的ノウハウを発信しています。

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